士別市３年度予算案　スクールバス方式へ変更　障がい者スポーツ道大会支援

（市町村 2021-02-19付）

　【旭川発】士別市は１７日、令和３年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比６・６％減の１５３億６８７９万円。うち教育費は１６・７％減の９億９１０７万円で、一般会計に占める構成比は６・４％。新規事業をみると、士別市などを会場とする第５９回道障がい者スポーツ大会の開催に向け、２７６万円を計上。陸上競技、フットベースボール、車いすバスケットボールの３競技の円滑な実施へ支援に力を入れていく。

　このほか、スポーツイベント開催事業では、３０回目の記念大会となる２０２１オリンピックデーラン士別大会を実施。また、遠距離等通学助成事業を拡大し、士別小学校、士別中学校の児童生徒を対象としたデマンドバス運行から、スクールバスに方式を変更する。

　教育費の減額は、社会教育施設等の開館時間や休館日の設定および警備・清掃業務の委託内容を見直したことなどが主な要因となった。

　教育関連の主要事業はつぎのとおり。

▼子育て支援体制の充実

▽幼児教育・保育無償化事務＝２０５万円

▽子どもの権利推進＝２７万円

　第３次市子どもの権利に関する行動計画を策定。

▽保育士等確保対策就労支援＝１０万円

　市内の保育所等に就職のため他市町村からの移住者を対象に、就労一定期間後に支援金を交付。

▽ひとり親家庭等児童入学資金支給＝１７５万円

▼小中学生・乳幼児等の医療費負担軽減

▽乳幼児等医療費給付＝４９５２万円

　中学生以下の医療費無料化を継続実施。

▽予防接種＝２９６２万円

▼誰もが生涯にわたって学び続けられるまちづくり

▽こども夢トーク推進＝３万円

　子どもたちが描くアイデアや意見を市長と語り合い、まちづくりへの参画意識を高める。

▽子ども議会開催＝１７万円

　市内中学生のまちづくりへの興味や関心を育み、自由な発想を市政に反映する。

▽高齢者学習推進（新規）＝８９万円

　高齢者の生きがいづくりを推進するとともに同世代の広いつながりを構築。高齢者大学推進事業（九十九大学）は並行して実施。

▼生きる力を育む教育環境と健やかな成長への地域連携

▽特別支援教育就学＝２８８５万円

　支援員を配置。

▽学習振興事業費＝２６５９万円

　水泳やスキーの外部講師、学校教育アドバイザーとの連携等によって、教育環境の充実と学習振興を図る。

▽情報通信教育推進＝２５１７万円

　児童生徒１人１台端末など、ＩＣＴを活用した教育を推進。

▽学校・家庭・地域連携協力推進＝５５０万円

　コミュニティ・スクールと連携した活動を推進。

▽不登校・いじめ問題等対策＝５２３万円

▽遠距離等通学助成（拡大）＝４９７４万円

　士別小、士別中の児童生徒が通学に利用している武徳フィーダー線を路線バス運行からスクールバスへ変更し、安全・安心な通学環境の実現を図る。

▼市民皆スポーツの推進とスポーツを通じた多面的連携

▽日向スキー場維持管理＝３４８２万円

　感染防止対策と利用者の利便性向上のため、新たにキャッシュレス決済を導入。

▼東京オリ・パラ関連の取組と士別ならではの合宿の聖地創造

▽スポーツ合宿推進＝９０７万円

▽スポーツイベント開催＝８９４万円

　上川北部１市２町を会場とする第５９回道障がい者スポーツ大会の開催に向け、新たに２７６万円計上。３０回目の記念大会となるオリンピックデーランのほか、ホクレン・ディスタンスチャレンジ、全日本サマージャンプ大会なども開催する。

▼国際交流や地域間交流の促進

▽みよし市・川内村小学生交流事業（改編）＝１４８万円

　感染症の影響を考慮する中で、愛知県みよし市の小学生との相互交流と福島県川内村の小学生との「士別にコラッセ夏学校」から教育環境の体験支援へと進化した取組を進める。

(市町村 2021-02-19付)