鈴木知事が道政執行方針説明　コロナ禍も学びの機会　奨学金支給や学習指導員配置

（道・道教委 2021-02-26付）

鈴木直道知事

　道の鈴木直道知事は２５日、１定道議会で３年度道政執行方針を説明した。「道民の命と暮らしを守り抜く」などの３つの基本姿勢のもと、２つの重点政策を掲げた。教育に関連する政策では、コロナ禍において児童生徒の学びの機会を確保するため、経済的に困難な人に対し奨学給付金を支給するほか、学習指導員等の配置などを充実することを表明するとともに、ポストコロナの未来を切り拓いていく考えを示した。

　３つの基本姿勢は、「道民の命と暮らしを守り抜く」「ポストコロナの未来を切り拓く」「北海道の総力を結集する」。

　感染症対策徹底を前提とし、真に活力あふれる北海道を実現するため、「ピンチをチャンスに」「ハンディを強みに」「強みを成長のエンジンに」の視点で各種政策を展開することを説明した。

　その上で、重点政策は、①現下の危機克服と感染症に強い地域社会の構築②ポストコロナの新たな未来を切り拓く北海道づくり―の２点を掲げて取組を進めていくとした。

　コロナ禍の教育にかかわる政策について、児童生徒の学びの機会を確保するため、厳しい経済状況にある人に対して奨学給付金を支給するほか、学習環境の変化に適切に対応できるよう学習指導員等の配置、スクールカウンセラーの派遣によるきめ細かい指導や相談体制を充実させていく。

　また、重症化リスクを低減させるため、生活習慣の改善や体力向上を図る取組を展開すると説明した。

　次代を担う人材育成に関する政策については、「道教委と連携し、児童生徒の学力や体力の向上に取り組む」と強調。中でも、高校生を対象とした地域密着型の課題探究活動などを通じて、自らの希望をかなえ、地域で活躍できる人材の育成を図っていく考えを示した。

(道・道教委 2021-02-26付)