上川局 2年度管内教育実践表彰 3団体2個人の功績に光(道・道教委 2021-02-25付)
和寒小
【旭川発】上川教育局は、令和2年度管内教育実践表彰の受賞者を決定した。学校教育では、和寒町立和寒小学校、名寄産業高校、士別市立士別小学校の武石徹教諭、旭川東高校の柴田朝幸教諭が受賞。社会教育では、富良野デザイン会議 暮しステーションが栄誉に輝いた。今月下旬から河野秀平局長が各校などを訪問し、表彰状を贈呈する。各受賞者等の功績概要はつぎのとおり。=敬称略=
◆学校教育・団体
▼和寒町立和寒小学校(福田孝夫校長、児童数143人)=「組織的・主体的な教育活動の改善・充実」
育成を目指す資質・能力を明確にした授業構想シートの活用による日常の授業改善、デジタル教科書や電子黒板等のICTを活用した教育活動を進めるとともに、インシデント・プロセス法を用いた特別支援教育にかかる教員の専門性の向上を図る校内研修に組織的・主体的に取り組むなど、学校の重点教育目標達成に向けた教育活動の改善・充実に大きな成果を上げている。
▼名寄産業高校(坂野裕悦校長、生徒数229人)=「学科の特色を生かした地域との連携」
学科の特色を生かして、市内の施設への木工加工品の納品や名寄駅への座布団の寄贈、栽培した農作物や生産した乳製品の販売など、地域と連携・協働した教育活動を推進し、生徒が地域社会で活躍できる資質・能力を育成している。
また、地域の特産品を活用した商品開発や地域の祭典等のイベントへの出店、地域の小学校と連携した農業体験学習等の実施など、地域の期待に応える教育活動を実践している。
◆学校教育・個人
▼武石徹(士別市立士別小教諭)=「授業改善の取組を通じた教職員の指導力向上」
授業改善推進チーム活用事業の授業改善推進教員として、これまでの学習指導にかかる豊富な経験に基づき、児童の学力向上や教員の指導力向上につながる助言を『JT通信』としてまとめて発行するなど、授業改善の中核的な役割を果たし、ミドルリーダーや若手教員に対する研修を通して、教員の指導力向上に大きく貢献している。
▼柴田朝幸(旭川東高教諭)=「国語教育の充実に向けた取組の推進」
国語科教諭として、育成を目指す資質・能力を確実に育むため、生徒の主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を推進している。また、道高校教育課程研究協議会や授業改善セミナー等で講師を努め、全道の国語科の授業改善や国語教育の充実に中核的な役割を果たしている。
◆社会教育
▼富良野デザイン会議 暮しステーション(浦田吉会長、職員数12人)=「教育委員会との協働による地域の担い手づくり」
地域の各分野で活躍している大人と好奇心をもった子どもたちがワークショップを行い、富良野地域の魅力の発見と、自らが参加できる地域社会づくりの実践を通して、豊かな郷土愛をもつ人材を育てている。
「まぜて、まなぶ」を合言葉に、参加者同士で多くのメニューを出し合い選択し実施することによって、子どもから高齢者まで、みんなが主役の多世代の学びの場を展開するなど、市民によるまちづくりの文化を育んでいる。
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名寄産業高
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富良野デザイン会議
(道・道教委 2021-02-25付)
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