道教委　地学協働活動推進実証事業案　地域課題探究の教育推進　小玉教育長　実践的活動を

（道・道教委 2021-02-24付）

小玉教育長

　道教委の小玉俊宏教育長は１９日、道庁別館で開いた記者会見で、地学協働活動推進実証事業（案）の概要を発表した。ボランティア活動の経験者やＰＴＡ会員、社会教育士などを地域コーディネーターとして配置し、高校と自治体や産業界をつないだ地域課題探究型のキャリア教育を推進。社会教育と学校教育の連携・協働による地域創生の実現を目指す。小玉教育長は「実践的な活動を展開していきたい」と述べた。

　事業は、地域と学校との連携・協働体制の整備、「まち・ひと・しごと」と「学び」の絆づくりを目指して活動を展開。主に、①地域コーディネーターを配置して高校と自治体や産業界をつなぎ、地域課題探究型のキャリア教育を推進②地域コーディネーター研修の実施や社会教育主事講習への参加促進など、先進事例とノウハウを普及③社会教育主事、社会教育士など社会教育を担う人材が地域の多様な主体と学校等をつなぎ、連携・協働プロジェクトの創出・推進を支援―の３点に取り組む。

　①では、ボランティア活動の経験者や、ＰＴＡ会員、社会教育主事や社会教育士などを地域コーディネーターとして配置。高校が地域の自治体や産業等と協働・融合した体制を構築して学びを展開する。対象校は４圏域から指定校と連携校各１校の計８校を選定し、ＩＣＴによる意見交換や、連携・協働体制会議による取組内容を協議する。

　②では、地学協働活動推進実証事業指定校４校に配置予定の地域コーディネーターに対する研修のほか、地域コーディネーターに社会教育主事講習への参加を奨励、道内外の先進事例や課題解決方策を学び地域に還元する。

　③では、コミュニティ・スクール、地学協働活動など学びと地域づくりが一体となったプロジェクトの掘り起こしと推進を支援するため、道教委社会教育主事が市町村を巡回して助言するほか、学校教育関係者や地元企業・団体等を訪問し、近隣の関係者のニーズと活用可能な資源、支援制度等を効果的に結び付けるための支援を行う。

　１９日に開かれた記者会見で小玉教育長は、「高校生と大人が共に地域の課題解決に関する取組を進め、当事者意識をもたせ、地域創生の実現を目指すもの。実践的な活動を展開したい」と述べた。

(道・道教委 2021-02-24付)