児童相談体制を強化　道の３年度予算案　教育関連

（道・道教委 2021-02-22付）

　道は１９日、令和３年度予算案を公表した。３年度一般会計の総額は、本年度当初比１５・４％増の３兆２５３０億円。教育関連の事業をみると、コロナ禍における児童虐待等の増加を見越して、引き続き、児童相談所の体制強化に２７２７万円を充て、子どもたちが心身共に健康で、安全な暮らしを確保できる対応策などを盛り込んだ。

　教育関連の事業はつぎのとおり。

▽感染症に伴う児童相談体制の強化＝２７２７万円

　感染症の影響による児童虐待など児童家庭相談の増加に備え、児童相談所の安全確認体制を強化するとともに、感染症対策を講じた相談支援環境を整備する。

▽アイヌ文化の理解促進、普及啓発の推進＝４０５９万円

　アイヌの人たちに関する正しい理解の促進を図るため、就学前の幼児等および一般向けにアイヌの歴史・文化等を学ぶ機会を提供するとともに、道内アイヌ関連施設への来訪意欲の向上に向け、各施設の魅力を発信する。

▽防災教育の推進＝５２５万円

　災害に強い北海道の実現に向け、防災教育教材等の作成・更新などの取組を実施する。

▽新北海道スタイルに対応した教育旅行の実施促進＝１５億８６６９万円

　道内外の教育旅行の誘致に向け、新北海道スタイルに対応した宿泊を伴う教育旅行と冬季観光施設への日帰り教育旅行を支援する。

▽オリンピックを契機とした本道の魅力発信＝１億４５９万円

　東京オリンピックの札幌開催時に、市町村等と連携して本道の魅力を発信するとともに、オリンピックレガシーを子どもたちに承継するため、オリンピック競技にふれる機会を創出する。

(道・道教委 2021-02-22付)