道教委 サンクトペテルブルク市教委と協定 ICTで積極的交流へ 確固たる協力関係を(道・道教委 2021-02-19付)
協定書を手にする小玉教育長(左)
道教委は17日、ロシア・サンクトペテルブルク市教委と教育分野の協力に関する覚書をオンラインで締結した。主に、生徒と教員の短期交流プログラムや両地域での日本語教育およびロシア語教育などを推進。新型コロナウイルス感染症の影響による各種渡航制限等があるため、当面はICTを活用して積極的な交流を図る。渡航制限等の解除後、高校生の相互派遣を検討していく。小玉俊宏教育長は「両地域の協力関係を確固たるものにしていきたい」と述べた。
平成30年5月、道とサンクトペテルブルク市の両知事が「交流発展のためのロードマップ(活動計画)」に署名した。道教委は、両地域の学校間交流などの推進に向け、サンクトペテルブルク市教委と協議を重ねてきた。今回、両地域の教育委員会双方で教育分野の協力に関する覚書を締結することとなった。
主に、生徒・教員の短期交流プログラム実施のほか、両地域で日本語教育やロシア語教育などを推進。当面は新型コロナウイルス感染症の影響によって渡航制限等があるため、ICTを活用した姉妹校間や行政機関同士の交流を行う。
解除後は、高校生の相互派遣による交流を検討していく。
締結式には、小玉教育長のほか、サンクトペテルブルク市教委のウラジーミルスカヤ・エレーナ委員長代理、札幌国際高校の阿部穣校長、第583番学校のチェレドニチェーンコ・アーラ校長らが出席。小玉教育長とウラジーミルスカヤ委員長代理が覚書を交わした。
小玉教育長は「今後、両地域の協力関係を確固たるものにしていきたい」と述べた。
ウラジーミルスカヤ委員長代理は「この覚書をきっかけに、両地域にとって有益な教育活動になることを期待している」と述べた。
◆札幌国際情報高と第583番校も調印
この日は、札幌国際情報高とサンクトペテルブルク市内の小中高一貫教育校・第583番学校との協力協定の調印式も行われた。
道教委によると、サンクトペテルブルク市から姉妹校の候補として第583番学校が紹介された。道立高校に公募をかけた結果、札幌国際情報高から申し出があった。同校は、昨年7月ころから第583番学校とバラライカ、琴の演奏などを披露し合うなどオンラインで文化交流を実施してきた。
第583番学校は1990年開校。92年にサンクトペテルブルク市内で初めて日本語の授業を取り入れた。小学1年生から高校2年生に相当する小中高一貫教育を行っており、児童生徒数は約900人。3分の1が第2外国語として日本語を選択しているなど、日本文化への関心が高い。
協定書を交わしたあと、阿部校長は「いろいろな国の子どもたちと交流して、グローバルマインドを育成していきたい」と話した。
チェレドニチェーンコ校長は「両校の生徒にとって、一層、互いの文化などの知識を深める機会となってほしい」と期待を寄せていた。
(道・道教委 2021-02-19付)
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