道　感染症で中高生アンケート　臨休中に生活乱れ４割　オンライン環境整備の要望多く

（道・道教委 2021-02-18付）

　道は、新型コロナウイルス感染症の影響に関するアンケート結果をまとめた。臨時休業期間中に生活リズムを維持できなかった中学生、高校生はいずれも４割以上。中学生の半数以上、高校生の４割が勉強に積極的に取り組めた一方、中高生とも３割強が取り組めなかったと回答した。今後必要な対応として、７割以上の生徒がオンラインなどによる交流の場の確保、教育環境の整備を挙げている。

　道は道子どもの未来づくり審議会子ども部会において、道内の中学生や高校生から北海道の目指す姿について意見を聴取し、道の施策に反映している。本年度は新型コロナウイルス感染症の影響で部会の開催が困難となったことから、アンケートで感染症の影響を調査し、１６日に札幌市内かでる２・７で開かれた第２回審議会で結果を示した。

　対象は、各管内から選定した公立中学校１７校の２年生６７２人、高校１７校の２年生６７７人の計１３４９人。実施期間は令和２年１２月１８日からことし１月２５日まで。

　臨時休業期間中、生活リズムを維持できていなかったとの回答は中学生が４４％、高校生は４１％。維持できていたとの回答は中学生が４４％、高校生は４７％とほぼ半々だった。

　中学生の６４％、高校生の５５％が体を動かす機会があったと回答する一方、中学生の２８％、高校生の３３％は運動の機会がない（少ない）状況にあった。

　宿題や自習などの勉強に積極的に取り組めたとの回答は中学生が５２％、高校生は４２％。取り組めなかったとの回答は中学生３３％、高校生３５％だった。

　再開後の学校生活に不安を感じていた割合は中学生１１％、高校生１４％。

　感染症による影響で、中学生の４４％、高校生の５４％が将来のことを心配するようになったと回答。中学生、高校生の４割が社会や地域に関心をもつようになったと回答している。

　今後、求められる対応・対策として、中学生の７２％、高校生の６９％が「交流の場の確保（オンラインによる先生や友人との交流など）」と回答。中学生の８０％、高校生の８４％が「教育環境の整備（教材の提供やオンラインによる授業体制の整備など）」と答えた。

　感染症の影響による経済的な理由で進路に影響があった高校生は１０％。８割の高校生が奨学金などの進学費用の充実が必要と回答した。

　自由記載では「マスクの着用など一人ひとりが危機感をもち自覚ある行動をとるべき」「みんなで協力し合い、感染を防ぐ社会にしてほしい」などの意見が寄せられた。

(道・道教委 2021-02-18付)