道教委　高校生防災カフェ初開催　今できることを確認共有　５校が実践発表し意見交換

（道・道教委 2021-02-18付）

５校から１７人が参加

　道教委は１２日、高校生自ら防災をテーマにオンラインで議論する高校生防災カフェを初開催した。浦河高校など５校が「今、私たちにできること」をテーマに発表。参加者は、取組の具体的な内容について活発に質問するなど、被災時に命を救う防災への知識・関心を深めた。

　安全で安心な社会づくりに貢献できる資質・能力の育成に向け、自然災害に対する防災・減災に関する討論を通して、高校生の防災意識の向上を図るもの。

　ウェブ会議システムで浦河高、静内高校、置戸高校、標津高校のほか、北海道高校生ネットワークＢＬＯＳＳＯＭに所属する札幌国際情報高校の生徒計１７人が参加した。

　はじめに、「今、私たちにできること」をテーマに防災に関する取組を発表。静内高の生徒は、水害時における対応を時系列順にまとめたタイムラインの作成などを報告。浦河高は町の３Ｄ浸水マップや避難時の注意点を確認し、今後はハザードマップの周知に取り組むとした。

　標津高は、防災意識の向上に向けた避難所運営ゲーム「ＨＵＧ」の町独自カードの作成や中学校と連携した防災教育の実践を報告。置戸高は介護施設利用者のための避難訓練の実施などを報告した。

　札幌国際情報高は、高校生有志によるボランティア団体・北海道高校生ネットワークＢＬＯＳＳＯＭにおける防災啓発活動や災害支援などの取組を紹介。今後、札幌市内の地下歩行空間で防災意識向上のイベント開催を計画していることを伝えた。

　意見交換では各校の取組の詳細について質問が挙がり、避難所における課題など情報を共有。

　参加した生徒は、「自分や家族だけでなく、自力で避難できない人を助ける知識を多くの人に知ってほしい」「他校における防災の取組を自分たちの地域にも取り入れたい」などと話していた。

(道・道教委 2021-02-18付)