赤間教育監　教育局長らへ期待　様々な取組に挑戦を　道教委　資質向上セミナー

（道・道教委 2021-02-18付）

全道約１００人が視聴した

　道教委は１６日、各教育局などをウェブ会議システムでつなぎ、令和２年度第３回「自己の学びを広げ・深める！」資質向上セミナーを開いた。全道から指導主事のほか、教育局長、義務教育指導監など約１００人が参加。赤間幸人学校教育監が、教育改革と新学習指導要領改訂までの経緯や、中央教育審議会が答申で示した令和の日本型学校教育の概要などについて講義。「目の前にある教育課題の先を見越して、様々な取組にチャレンジしてほしい」と期待した。

　新学習指導要領の全面実施に伴う教育諸課題への対応に向け、新しい時代の教育に求められる指導主事としての資質・能力の向上を図るために開催。今回は各管内から指導主事のほか、教育局長、義務教育指導監、教育支援課長なども参加した。

　赤間学校教育監は、「新学習指導要領から令和の日本型学校教育へ～未来につなぐ教育改革」と題して講義した。

　国が昭和５９年に設置した臨時教育審議会を皮切りに、現代までの教育改革の動向について、中教審の答申などを振り返りながら新学習指導要領改訂に関する検討経緯を説明。

　新学習指導要領の趣旨を踏まえ、各教科等で育成を目指す資質・能力について、「今まで身に付けてきた知識の中に新たな学習内容を組み込むことで、児童生徒の思考力を高める指導が求められている」と述べた。その上で、授業改善を図るポイントの一つである、内容（コンテンツ）と資質・能力（コンピテンシー）の考え方を諸外国と比較しながら分析した。

　１月２６日の中教審が答申で示した「“令和の日本型学校教育”の構築を目指して～全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現」にふれ、第I部総論で示している「個別最適な学び」を取り上げ、「個に応じた指導が一層重視されていることから、今後もキーワードとなってくる」と強調。教師側と学習者側双方の立場になって自身の見解などを示した。

　最後に、「目の前の教育課題の先を見越して、“いつかできるかもしれない”“やがてできるかもしれない”などの思いをもち、様々な取組にチャレンジしてほしい」とエールを送った。

(道・道教委 2021-02-18付)