道立図書館の3年度事業 ブックギャラリー新設 コロナ禍に対応 集合せず開催可
(道・道教委 2021-02-18付)

 道立図書館は、『令和3年度市町村活動支援事業案内・学校図書館協力貸出案内』を発行した。従来の運営相談事業と相互協力促進事業を合わせて、運営相談・派遣事業とする。また、学校ブックフェスティバル事業ではコロナ禍に対応し、集合せずに開催できるブックギャラリーを新たに提案した。

 活動支援事業は、市町村立図書館や公民館図書室等の活動の活性化や、学校図書館への支援、子ども読書活動の推進を図るもの。図書館活動支援、学校図書館連携支援、支援貸出事業の3つを柱に推進する。

 3年度の事業概要はつぎのとおり。

▼図書館活動支援

▽運営相談・派遣事業=24市町村

 市町村立図書館等や教育委員会を訪問し、事業企画の支援等を行う。各地域で開催される研修会・学習会等に同館職員を講師として派遣するほか、事例紹介や情報交換を通して、共にスキルアップを図る。

▽重点運営支援事業=1市町村

 図書館設置や読書活動の推進を積極的に図ろうとする市町村に対し、年間を通して重点的に支援。

・運営相談(約3回)

・新刊書貸出(月80冊・5月~翌年1月)

・その他の支援事業

▼学校図書館連携支援

▽学校図書館運営相談事業=14市町村

 市町村立図書館等による学校図書館への支援や、道立学校の図書館の運営等について助言や情報提供等を行う。市町村教委等による学校訪問に同行し、学校図書館の運営相談等も可能。

▽学校ブックフェスティバル事業=15市町村

 小・中学校に同館の児童書・絵本を貸し出す。事業の準備や運営を通して、市町村立図書館等と学校、ボランティアとの連携を促進することが目的。コロナ禍に対応したブックギャラリーを新規開設する。

①ブックバイキング

 500冊から児童生徒が本を借りるフェスティバルを開催。

②ブックギャラリー

 同館が厳選した本を希望の冊数で送付。期間を設けて貸し出す。

▽学校図書館サポートブックス事業=71市町村

 学校の朝読・昼読、調べ学習等で活用できる本をセットで貸し出す。

 中高生おすすめセットの内容を一部更新し、新刊書などを加える。

▼支援貸出事業

▽大量一括貸し出し=40市町村

 年間1200冊程度を上限として、一度に100~300冊の図書を数ヵ月単位で貸し出す。

▽事業貸し出し

 大型絵本やしかけ絵本、外国語絵本など、子どもたちに人気がある資料を貸し出す。防災に関連した紙芝居を追加したほか、新たにSDGsセット、防災・防犯セット、アイヌ文化を調べるセットを用意する。

(道・道教委 2021-02-18付)

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