第２８期道産業教育審議会初会合　新時代の産業人材育成へ　専門高対象に実態調査や視察

（道・道教委 2021-02-19付）

委員１４人が出席した

　第２８期道産業教育審議会の初会合が１８日、札幌市内の道第２水産ビルで開かれた。道教委の小玉俊宏教育長が「新時代に対応した資質・能力を育成する本道産業教育の在り方」を諮問。それを受け、地域課題の解決を通じた探究的な学びの充実など本道の産業を支える人材育成に向けた検討を開始した。専門高校を対象とする実態調査や視察など今後の日程などを確認。令和４年１１月の答申を目指す。

　第２８期道産業教育審議会の初会合には、委員１４人が出席した。

　開会に当たり小玉教育長は、「高度で専門的かつ学際的な視野と技術・知識を身に付けるとともに、ふかん的かつ未来志向で社会的問題を発見し、問題解決意欲と行動力を醸成することが必要」とし、地域産業界と連携を強めて本道を担う人づくりに尽力する考えを示した。

　会長に小樽商科大学商学部の岡部善平教授、副会長に北海道武蔵女子短期大学教養学科の明田川知美准教授を選出した。

　小玉教育長が「新時代に対応した資質・能力を育成する本道産業教育の在り方」を諮問。地域課題の解決を通じた探究的な学びの充実とともに、社会に開かれた教育課程を推進する必要があることから「探究的な学びを通して地域創生に資する産業教育」「地域産業界と高校が一体となって社会に開かれた教育活動を推進する産業教育」の２つの観点から検討するよう求めた。

　議事に入り、①専門高校での探究的な学び②社会に開かれた教育課程を推進する高校の取組③社会に開かれた教育課程を推進する産業界のかかわり―をテーマにワーキンググループを設置することを決定。

　委員からは、企業が所有する余剰端末を高校に提供するなどの協力が可能であるなどと提案。実社会においては実践の効果・検証が重要であることから、課題解決の提案のみならず具体的な効果の検証を考慮すべきとの意見もあった。

　３月にも道内の専門高校５７校を対象に探究的な学習活動および地域産業界との連携などに関する実態調査を実施。７～１０月には、感染症の状況を踏まえた上で札幌市内または近隣の専門高校の視察を実施するなどの今後の日程を確認した。

　４年に第２・第３回の審議会を開催して検討を重ね、４年１１月に答申する予定。

(道・道教委 2021-02-19付)