渡島小中学校長会が総会・研修会　新会長に楢山氏（大沼岳陽）　各行事・業務の効率化推進

（関係団体 2021-04-16付）

本年度の事業計画などを審議した

　【函館発】渡島小中学校長会は９日、北斗市総合文化センターで総会・研修会を開いた。令和３年度事業計画について審議。例年１１月に開催している研究大会を８月の夏季休業中に開催することを決めた。今後もコロナ禍に対する学校現場の対応が求められていくことから、これまでの各行事の意義や業務の効率化を進めていくため、会としての「Ｎｅｗ　Ｎｏｒｍａｌ」を模索・創出していくことや、教頭・主幹教諭の育成を推進していくことなどを確認した。役員改選では、新会長に七飯町立大沼岳陽学校の楢山聡校長を選出した。

　開会後、２年度の会務・会計決算・監査のほか、研修・経営・対策・情報部の活動報告が行われた。

　議事では、はじめに３年度の運営方針・事業計画を楢山事務局長が説明。運営方針では、「コロナ禍およびアフターコロナにおいても持続可能な学校教育を模索し、これまでの学習や各事業を見直し、目的等を明確にして効率化を図るため、会として“Ｎｅｗ　Ｎｏｒｍａｌ”を創出し、渡島の教育の在り方を模索していく」とし、校長が強いリーダーシップを発揮し、喫緊の課題に対応していく必要性を呼びかけた。

　事業計画では、５年度に現在の校長のほとんどが退職となることから、教頭・主幹教諭候補者の育成に向けて実施している夏季・冬季のセミナーの工夫改善を進めていくことを確認。また、教科サークルに加入する教職員が減少し活動が弱体化する傾向にあることから、教育長会・渡島教育研究所と連携して対応策を検討し、教職員の資質向上を図る必要性を示した。

　このほか、例年１１月に開催している研究大会を、８月の夏季休業中に開催する案を協議。全会員が参加しやすい環境を整えるとともに、道小学校長会の研究大会前に開催することで、発表予定の提言について協議を行うことを目的としたもので、予算案や各部の事業計画などと合わせて承認した。

　役員改選では、新会長に大沼岳陽学校の楢山校長を選出した。

　楢山新会長は「コロナなど先の見えない課題は多いが、オール渡島として力を合わせて頑張っていきたい」と述べ、各種課題の解決へ全力で取り組んでいく姿勢を示した。

　本年度の役員はつぎのとおり。

　　＝全員新任、敬称略＝

▽会長＝楢山聡（七飯町大沼岳陽学校）

▽副会長＝三浦哲也（北斗市上磯小）、石川宏司（森町森中）

▽監査＝渡邊聡（北斗市大野小）、石岡一智（八雲町八雲中）

▽事務局長＝池田克己（知内町知内小）

▽事務局次長＝西田浩人（八雲町八雲小）

(関係団体 2021-04-16付)