十勝管内小中学校教頭会が総会　新会長に広尾中・嘉藤氏　コロナ禍　最適解求める１年

（関係団体 2021-04-19付）

　【帯広発】十勝管内小中学校教頭会は１４日、幕別町内の十勝教育研修センターで第５８回総会を開き、令和３年度の活動テーマや活動方針、事業計画などを決定した。役員改選では、新会長に広尾町立広尾中学校の嘉藤貴充教頭を選任。嘉藤新会長は、コロナ禍でどこまで活動できるか最適解を求めていく１年になるとの認識を示した。

　同会は、３ヵ年継続研究２年次として、研究主題「十勝の特性を踏まえ、新時代に対応した学校運営のあり方～変化に柔軟に対応し、同僚性に富む教職員集団づくりへの教頭の役割」のもと、組織的に実践・検証を進めている。

　総会では、２年度の会長を務めた笠原聡氏があいさつ。２年度の取組について、緊急事態宣言による混乱や教育活動の中止や延期などがあったことを振り返りながら、「教頭にとって苦労の連続だった」とねぎらった。

　また、「十勝らしい一人ひとりの学びの実現のため、私たち教頭は時代が求める学校像をしっかりととらえ、地域住民の期待に応える新たな学校づくりに向けたカリキュラム・マネジメントに努めなければならない。次代を担う子どもたちの豊かな学びと確かな成長を保障する学校運営を進める教頭会であってほしい」と呼びかけた。

　続いて、十勝教育局の北川慎太郎次長が登壇。

　教頭の役割として、①校長の学校経営方針に基づく取組の方策を示す②分掌組織等を見直して学校改革を迅速に推進するための意思決定過程を明確にする③教職員の学校経営参画意識を高め、教職員の改革へのモチベーションを高める―の３点を提示。「教頭会との連携を深め、各学校における教育の質を高める取組や信頼される学校に向けた取組を支援したい」と述べた。

　引き続き、２年度の活動と各部会の取組を報告。議事では３年度の活動方針と事業計画案、一般会計予算案、特別会計予算案について審議し、原案どおり決定した。

　役員改選では、会長ら３役が交代。

　嘉藤新会長は「新型コロナウイルスの中でどこまで活動できるか最適解を求めていく１年になる。９１人の教頭会会員がよい顔で働ける年にしたい」との決意を示した。

　本年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝嘉藤貴充（広尾町広尾中・新）

▽副会長＝斉藤貴史（音更町音更中・新）、佐竹宏子（士幌町士幌小・新）、齊藤芳秀（音更町下音更小・新）

▽事務局長＝岸研吾（音更町柳町小・新）

▽事務局次長＝大場慎也（幕別町札内南小・新）

▽会計＝小副川浩（大樹町大樹小・新）

▽会計次長＝佐藤貴光（芽室町芽室小・新）

▽監査＝和田秀治（更別村更別中央中）、川崎広輝（士幌町中士幌小）、宗形真恵（更別町更別小）

(関係団体 2021-04-19付)