十勝小・中校長会が総会・研修会　能動的に教育改革推進　役員改選　喜多会長を再任

（関係団体 2021-04-19付）

　【帯広発】十勝小・中校長会は１３日、幕別町内の十勝教育研修センターで令和３年度総会・研修会を開いた。役員改選では幕別町立幕別中学校長の喜多敦会長を再任。喜多会長は能動的に教育改革の推進や教育課題にかかわっていく必要性を示し、支援・協力を求めた。

　総会では、議長団の専任に続き、役員改選を実施。喜多会長を再任した。

　あいさつに立った喜多会長は、学校が取り組むべき複雑な問題として、いじめ・不登校への対応、子どもの貧困、児童虐待などの課題を抱えた家庭への対応、増加する特別な教育的支援を必要とする児童生徒への対応などを挙げた。

　また、働き方改革の推進や教員の確保、人材育成、小学校高学年への専科指導など喫緊の課題がある中、「私たち校長は能動的に教育改革や教育的課題にかかわっていく必要性を強く感じる」と指摘。

　「前年度に引き続き、丁寧に実直に取り組む校長会の姿勢を大切にしながら、“つながる”“育てる”を重要なキーワードに、コロナ禍においても一つ一つ確実に教育活動を展開していきたい」と力を込めた。その上で、「管内９３校の校長の志を一つにして、充実した活動が進められるよう支援と協力をお願いする」と呼びかけた。

　引き続き、十勝教育局の村上由佳局長が来賓祝辞。新しい時代を見据えた学校教育の推進について、中央教育審議会答申「“令和の日本型学校教育”の構築を目指して」を示しながら学習機会と学習保障、働き方改革やGIGAスクール構想の実現などを進めていく重要性を指摘。「“十勝らしい一人ひとりの学びの実現”をスローガンに掲げ、校長会との連携を深めながら、各学校における教育の質を高める取組や信頼される学校に向けた取組を支援していきたい」と述べた。

　このあと議事に移り、本年度の活動計画や会計予算、当面する学校運営上の諸課題などについて審議した。

　本年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝喜多敦（幕別町幕別中）

▽副会長＝沼田拓己（音更町音更小）、長江教貴（大樹町大樹中・新）

▽事務局長＝橋本靖宏（幕別町札内中・新）

▽事務局次長＝中村俊緒（足寄町足寄中・新）

▽会計長＝野村勉（音更町緑南中・新）

▽会計次長＝栗原賢次（更別村更別小・新）

▽監査＝大熊孝史（中札内村中札内小）、大庭奈穂子（音更町緑陽台小）、山上文博（足寄町大誉地小・新）

(関係団体 2021-04-19付)