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日高町３年度教育行政執行方針　小・中連携でモデル校　学力向上３年次計画策定
（市町村 2021-04-22付）

日高町教委・武田啓嗣教育長

　【浦河発】日高町の武田啓嗣教育長は令和３年度教育行政執行方針において、学力向上３年次計画を策定し、授業改善を推進して指導と評価の一体化を図っていくとした。小・中連携モデル校を指定し、在り方を検証していく。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

【学校教育】

▼確かな学力を育成する教育の充実

　町内の子どもたちの全国学力学習状況調査や標準学力検査（ＣＲＴ）結果は、全国との差が縮まり改善傾向にあるが、引き続き学力向上の取組が必要である。そのため、町学力向上３年次計画を策定し、教科の見方・考え方を働かせ、主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善を推進し、指導と評価の一体化の充実を図っていく。ＡＬＴ（外国語指導助手）と専任の指導主事を配置し、指導の充実を図っていく。

▼義務教育９年間を見通した教育の充実

　地域と学校が連携・協働し義務教育９年間を見通し、子どもの姿を共有する地域とともにある学校づくりが極めて重要である。そのため、コミュニティ・スクールを円滑に運営する職員を配置し、その充実を図っていく。

　早寝早起き朝ごはん運動を通し、メディアにふれる機会を減らすなどの生活習慣づくりを支援し、家庭学習の充実を図っていく。

　小・中連携モデル校を指定し在り方を検証していく。併せて、町学校施設長寿命化計画に基づき、学校施設の改築・改修に向けた検討を始め、安心・安全な教育環境づくりに取り組む。

▼働き方改革の推進

　校長のリーダーシップのもと、カリキュラム・マネジメントに基づく組織的な学校経営を支援し、タイムレコーダーでの客観的な労働時間の把握、学校閉庁日や定時退勤日の設定を推進していく。

▽子ども一人ひとりに寄り添った教育の推進

　困難性を抱え、特別な支援が必要な子どもに寄り添える支援員を配置するとともに、多様な学びに対応する学びの環境整備の検討をしていく。

　道徳教育の重点化を図って「特別の教科　道徳」を充実させるとともに、町いじめ防止基本方針に基づき、いじめを絶対に許さない学校体制づくりを支援していく。

▼魅力ある高校への支援の充実

　町立定時制の日高高校、道立の富川高校は、それぞれの地域で学びながら一人ひとりの可能性を引き出す取組が行われており、高校の存続は地域にとって極めて重要である。

　日高高については、少人数教育のよさを生かした取組を継続するとともに、産業学習との連携融合による豊かな自然や地域とのかかわりなど、地域資源を活用した希少な高等教育機関として、生徒確保に向けた取組を進めていく。