鷹栖町　３年度教育行政執行方針　中学校で３５人以下学級　子の健康情報を電子化

（市町村 2021-04-21付）

鷹栖町教委・上西義幸教育長

　【旭川発】鷹栖町教委の上西義幸教育長は令和３年度教育行政執行方針において、中学校における３５人以下学級の実施や、デジタル教科書の活用・インターネット環境がない家庭への支援をはじめとするＩＣＴ環境整備などに取り組むとした。義務教育９年間の健康情報を電子化し、学校健康診断の情報の有効活用を図る。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼学校教育

　３年度から道の授業改善推進チーム活用事業を活用し、他町の教職員とチーム・ティーチングによる学習指導や全教職員との協働による授業改善に取り組む。

　国や道が進める以外の学級にも少人数（３５人以下）学級を実施し、中学校に町費負担教職員を１人配置する。

　電子黒板やパソコンを使用した一斉授業、調べ学習やオンラインサービスを活用した学習など、ＩＣＴを通した興味・関心の醸成、学習意欲の向上を図る。

　中学校でも指導用デジタル教科書を導入し、学習者用のデジタル教科書についても試験的に活用しながら、新しい時代の学びを支える学校教育の環境整備を進める。

　ＧＩＧＡスクールサポーターを配置し、教職員の授業での利活用に対する支援や児童生徒への円滑な導入を補助する。

　インターネット環境がない家庭へモバイルルーターの貸し出しや就学援助世帯への通信料の一部補助を実施する。

　外国語教育では、これまで外国語指導助手（ＡＬＴ）を招致し、生きた英語によるコミュニケーション能力と国際感覚の養成に努めてきた。英語教育と国際理解教育の一層の充実のため、ＪＥＴプログラムを活用しＡＬＴを１人増員する。

　小学校において、中学校英語担当教員の乗り入れ授業を行い、小中連携した英語教育に取り組む。

　新たに英語検定を受検する小学校１年生から高校３年生までの児童生徒に、受検料の一部を補助する。

　特別支援教育では、一人ひとりの教育的ニーズに応じた指導や支援を行うため、教育相談を通じた適切な就学の決定に努め、特別支援教育支援員を配置して児童生徒の生活や学習を支援する。

　不登校の児童生徒の対応については、スクールソーシャルワーカーを引き続き配置し、子育て世代包括支援センター職員と兼務することで教育と福祉の連携した支援を進める。スクールカウンセラーを配置するほか、旭川市適応指導教室ゆっくらすとの連携や、学習サポーターによる学習の場を設定し、学習支援に取り組む。

　学校健康診断の情報を有効活用するため、義務教育９年間の健康情報を電子化するとともに、本人や保護者がスマートフォン等で閲覧できる仕組みを構築する。

　鷹栖高校については、資格取得の推進や入学者世帯の経済的負担軽減策、クロスカントリースキー部への補助に継続して取り組み、各関係団体と連携しながら存続維持、発展に向けた取組を進める。

▼社会教育

　高校生世代が主体的に取り組む高校生プロジェクトを継続し、切れ目なくふるさと共育を提供できる仕組みづくりを目指す。

　町図書室は、開室日・開室時間を拡充し、利用者の声を聞きながら一層の利用促進を図る。

　本とふれ合う機会の創出に向け、わが子が主人公となるオリジナル絵本を出生祝品として贈呈する事業に取り組む。

　子どもの望ましい体力の確保と多様なスポーツにふれる機会の創出を目指すため、総合型地域スポーツクラブ設立に向けて準備委員会を開催する。

(市町村 2021-04-21付)