札幌市内子ども関連施設の感染　４月　５６施設で１５３人　３月の倍　変異株流行

（札幌市 2021-05-07付）

　札幌市内の子ども関連施設における４月の新型コロナウイルス感染状況が明らかとなった。５６施設で１５３人が感染しており、３月と比較して約２倍に増加。４月２８日の定例市長会見で秋元克広市長は「変異株の流行によって、小さな子どもなど低年齢層にも感染が拡大している」と注意喚起した。

　市内の１０万人当たりの新規感染者数は、４月２７日時点で３６・２人。道の警戒ステージ５を超える水準となった。中でも、変異株に感染した人の割合は約８割を占めており、変異株ウイルスが広がっている状況。

　市が発表した子ども関連施設での感染状況によると、４月は５６施設で１５３人の感染者が発生。３月に３２施設で８６人が感染した状況と比較すると約２倍に増加した。

　うち、幼稚園・保育所等は１４園で８５人、小学校は１６校で２７人、中学校は９校で１２人、高校は１７校で２９人の感染者が発生しており、いずれも前月比増となっている。

　４月２８日の会見で秋元市長は「小さな子どもなど低年齢層にも感染が拡大している」とし、特に小学１・２年生の低学年に多いことを説明。

　幼稚園や保育園については、これまで保育士など大人の感染者が多かったものの、変異株の流行によって子どもたちに感染する割合が５割を超えていることを伝えた。

　秋元市長は、「医療体制の行き詰まりなどを踏まえ新規感染者を抑え、減少させていくことが何より重要。感染拡大防止に向け、外出などは極力控えるよう協力してほしい」と不要不急の外出自粛を呼びかけた。

(札幌市 2021-05-07付)