通学路危険個所は５０件　札幌市教委　交通安全対策　上

（札幌市 2021-05-06付）

札幌市立小における通学路交通安全対策・上（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市教委は、令和２年度の交通安全プログラム対策個所をまとめた。通学路の危険個所は前年度比９件減の５０件。危険個所の内容では、「交通量が多い」が２８件と最も多く、次いで「車の速度が速い」が２２件だった。危険個所については、児童への指導やスクールゾーンの設置など、関係機関によって様々な対策を実施していく。

　市はこれまで実施してきた通学路の交通安全対策を一過性のものとしないよう、市教委や市建設局、道警などの機関と連携体制を構築。計画的・継続的に通学路の交通安全対策を図ることを目的として、平成２７年に通学路交通安全プログラムを策定した。プログラムに基づき、毎年通学路を調査。交通安全対策調整会議で対策内容を決定している。

　３月に取りまとめた危険個所の内容をみると、３２校で５０件の報告があった。最も多かったのは「交通量が多い」で２８件、続いて「車の速度が速い」が２２件。このほか、「道路を横断する児童が多い」「冬季間の除雪が不十分」「見通しが悪い」などの指摘があった。

　最も危険個所が多かった区は北区と白石区で６ヵ所。

　次いで豊平区が５ヵ所で、最も少なかったのは、西区と厚別区の１ヵ所だった。

　今後は関係機関と連携し、児童への指導や街頭指導のほか、スクールゾーンの設置、適切な除排雪の実施などの対策に努めていく。

　札幌市立小学校における交通安全対策プログラムを３回に分けて別表のとおり紹介する。

(札幌市 2021-05-06付)