紋別市教委 紋別中に共同学校事務室設置 遠隔システムで効率化 アドバイザー配置し指導助言(市町村 2021-05-07付)
【網走発】紋別市教委は、紋別中学校内に市内の全小・中学校9校を対象とした共同学校事務室を設置した。事務の共同実施に当たっては遠隔システムの活用を検討。より効率的に業務を行う環境整備に努める。また、研修や指導助言などを行う学校事務アドバイザーを配置し、事務職員の資質向上も図る。今後は、共同学校事務室運営協議会を開催し、組織体制や事務処理の内容などについて協議する予定だ。
市内全小・中学校9校における事務職員は令和3年度現在で、小規模校の小向小学校を除く8校に配置。事務職員がいない小向小では、教員が事務を担っている。
平成29年の地教行法一部改正によって共同学校事務室が制度化されたことを踏まえ、市教委は共同学校事務室の設置を検討。31年3月には市立学校管理規則を改正して共同学校事務室の設置を可能とするなど、体制整備を進めてきた。
ことし3月下旬に開かれた教育委員会議で共同学校事務室の組織および運営に関する規則が承認されたことによって、本年度から活動を開始することが可能となった。
学校事務の共同実施によって事務職員の業務を効率化させ、空いた時間で教員が担っている事務の一部を行うことで、教員の負担を軽減し、働き方改革や子どもと向き合う時間の確保につなげることを目指している。
共同学校事務室は紋別中に設置し、同校の校長を室長とした。事務の共同実施に当たっては、市教委が各校に導入した遠隔システムの活用も検討しており、事務職員が所属校を離れることなく業務を行う環境の整備に努める方針だ。
また、市教委に会計年度任用職員の学校事務アドバイザーを1人配置。研修機会の設定や指導助言などを行い、事務職員の資質向上につなげる。
今後は、各学校や市教委の関係者で組織する共同学校事務室運営協議会を開催する予定。組織体制や事務処理の内容などを協議する。
(市町村 2021-05-07付)
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