枝幸町　３年度教育行政執行方針　情報活用力の育成図る　働き方改革　新計画策定

（市町村 2021-04-28付）

枝幸町教委・小川俊輝教育長

　【稚内発】枝幸町教委の小川俊輝教育長は令和３年度教育行政執行方針において、国のＧＩＧＡスクール構想のもと、町内小・中学校の児童生徒１人１台端末の整備が完了したことから、プログラミング教育や実践的な情報活用力の育成を図り、学力の向上に努めていくとした。平成３０年６月に策定した町立学校における働き方改革行動計画が３年５月で終了することから、新たな計画を策定するとともに、継続した業務改善を推進する。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

【未来社会で生きるための実践的な力の育成】

▼確かな学力を育成する教育の推進

　学力の向上については、検証改善サイクルを確立する取組を一層推進して授業改善を図り、「えさしっ子の未来を拓く十か条」を活用し、学校と家庭が連携し、望ましい学習習慣、生活習慣の定着に努める。

▼社会で生き抜く基礎を培う教育の推進

　国際理解教育の充実については、外国語指導助手の配置を継続し、英語指導の充実とコミュニケーション能力の向上に努める。

　情報教育の充実については、国のＧＩＧＡスクール構想によって整備された、町内小・中学校のネットワーク環境や児童生徒１人１台の端末を活用し、ＩＣＴ教育の充実を図る。各教科の時間において、主体的・対話的で深い学びに基づき、端末を積極的に利用するとともに、プログラミング教育や実践的な情報活用力の育成を図り、学力の向上に努めていく。

【豊かな心と健やかな体の育成】

▼豊かな心を育成する教育の推進

　道徳教育については、ボランティア活動などを通じて、他者を思いやるなどの豊かな心を育む教育の一層の充実に努める。

　ふるさと教育については、生まれ育ったふるさとに対する愛着や誇りを育むため、町の自然環境や歴史、文化、産業などを学習するとともに、学芸員による学習支援事業や地域の教育資源を活用していく。

　読書については、豊かな想像力を育み、読解力を身に付けるため、すべての学校で朝読書を実施し、読書習慣の定着に努める。

　いじめの防止については、アンケート調査や日ごろの子どもたちの様子に注意し、コミュニケーション能力の育成と望ましい人間関係づくりに努める。不登校児童生徒への対応については、専門知識や経験を有する教育相談員を学校に派遣し、事実の把握と解決に向け、関係機関と連携しながら支援していく。

▼健やかな体を育成する教育の推進

　健康教育の充実については、新型コロナウイルス感染症の予防のため、子どもたちに基礎的な知識や対策を身に付けさせるとともに、感染者・濃厚接触者とその家族などに対し、偏見や差別を行うことのないよう指導の徹底を図っていく。

【学びをつなぐ学校づくり】

▼創造と活力に満ち、地域に開かれた学校づくり

　学校間の連携・接続の推進については、幼児教育と小学校教育の連携である幼小連携の取組をはじめ、小中高の連携を強化していく。

　枝幸高校の存続については、魅力ある高校を目指し、町と連携を図るとともに、引き続き各種就学助成事業を行っていく。

▼学校運営の改善、教職員の資質・能力の向上

　教員が子どもと向き合う時間の確保に向けて、３０年６月に策定した町立学校における働き方改革行動計画が３年５月で終了するため、新たな計画を策定するとともに、継続した業務改善を推進する。

　教職員の資質・能力の向上については、ＩＣＴ教育環境を各教科において有効に活用するため、町教育研究会と連携を図り、道教委主催研修や先進地視察などを行い、授業改善を図っていく。校内研修や学力向上先進地の視察、道教委や町教委が主催する各種研修に積極的な参加を促し、教職員の資質と能力の向上を図る。

(市町村 2021-04-28付)