三笠市　３年度教育行政執行方針　情報活用する力を育成　高校生料理コンクール開催

（市町村 2021-04-27付）

三笠市教委・高森裕司教育長

　【岩見沢発】三笠市教委の高森裕司教育長は令和３年度教育行政執行方針において、新しい時代を生きる子どもたちが必要となる情報を活用する力の育成に取り組むとした。三笠高校では、全国の高校を対象とした調理の料理コンクールなどを開催し、食による地域活性化や交流人口の増加に努めていく。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼幼児教育

　幼保連携型認定子ども園と連携をとりながら、市内の園児が安心して通園できるよう努めていく。移住・定住を促進するための子育て施策の一環と市内経済の活性化を図るため、保護者が負担する副食費相当分を商工会が発行する商品券で助成していく。

▼学校教育

　学力向上未来塾推進事業を引き続き実施するとともに、小中一貫コミュニティ・スクールを推進することによって、家庭・学校・地域全体で子どもたちを守り育てる環境の充実に努めていく。ＧＩＧＡスクール構想に基づき、新しい時代を生きる子どもたちが必要となる情報を活用する力などの育成に取り組むとともに、子どもたちの生きる力を育むために、自らの命は自ら守るという防災教育を進めていく。

　英語への興味・関心を高め、今後必要となる実践的コミュニケーション能力を身に付けさせるため、３歳から小学校６年生までの親子を対象とした英語教室を継続していく。

　小学生給食費の実質無料化を継続し、子育てしやすい環境づくりを進めていく。老朽化している給食センターも、対処方策などを早急に検討を進める。

▽特別支援教育

　障がいのある児童生徒の学校生活や学習上の困難な状況に対して支援員を配置するほか、各学校の実態に見合った必要な学習を支援していく。

▽いじめ問題対策

　いじめの防止等のための対策を総合的・効果的に推進するとともに、スクールカウンセラーと連携を図りながら、子どもたちが安心して生活し、学ぶことができる環境づくりに努める。

▽教育研究所

　新学習指導要領を基本に、特色ある教育と新しい学校教育の実現、学力向上を図るための研究活動を進めていく。

▽市立高校・高校生レストラン

　三笠高校については、食物調理科の特色を生かした教育活動を展開し、卒業後に多様化する社会に対応できる力をもった人材や地域に貢献できる人材の育成に引き続き努めていく。

　授業や高校生レストランでの研修を通して、食に関する高度な専門的知識と技術のほか、接客や経営力などを学ぶことによって、社会で活躍できる人材育成を図るとともに、引き続き、キッチンスタジアムにおいて各種料理教室のほか、前年度に引き続き洋菓子コンクールおよび全国の高校を対象とした調理の料理コンクールなどを開催し、食による地域活性化や交流人口の増加に努めていく。

▼社会教育

▽芸術・文化

　文化芸術振興促進施設シエルは、隣接する高校生レストランの集客力を生かし

た一体的な取組によって、さらなる交流人口の増加に努めていく。

▽図書館

　子どもたちへの読書案内やボランティアによる絵本とお話の会である「かるがも会」などの各種事業を実施するとともに、引き続き、小・中学校へ定期的に図書を貸し出し、子どもたちの読書習慣の定着を促進していく。

▽博物館

　展示数日本一と言われるアンモナイト化石など、古生物を生かした学術研究の充実・発展と地域に根ざした特色ある教育の場を提供する。

(市町村 2021-04-27付)