猿払村３年度教育行政執行方針　小学校への導入検討　校務支援システム

（市町村 2021-04-26付）

猿払村教委・眞坂潤一教育長

　【稚内発】猿払村教委の眞坂潤一教育長は令和３年度教育行政執行方針において、教職員の就労環境改善に向け、中学校における校務支援システムの円滑な運用と、小学校への導入を検討することを明らかにした。小学校３・４年の外国語活動や５・６年の外国語科の指導の充実に向けて、外国語指導助手を効果的に活用した教育の充実に努める。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼生きる力を支える確かな学力の定着

　子どもたちの生きる力を育むために、主体的・対話的で深い学びの視点に基づいた授業改善を各校で進めるとともに、言語能力等の学習の基盤となる資質・能力の育成に資する書く活動、問題を読み解く読解力の向上、取り組む時間の少なさが指摘される家庭学習の強化を重視し、確かな学力を育む。

　ＧＩＧＡスクール構想によって整備された１人１台端末などＩＣＴ環境の効果的な活用や、生徒指導の機能を生かした指導方法の工夫を進めていく。

　小学校において始まった３・４年の外国語活動や５・６年の外国語科の指導の充実に向けて、外国語指導助手（ＡＬＴ）を効果的に活用し、外国語教育の充実に努める。

▼生きる力を支える豊かな心と健やかな体の育成

　基本的な倫理観や規範意識、生命の大切さや思いやりの心、美しいものに感動する心や自己肯定感を醸成させるため、豊かな心を育む教育を推進する。

　子どもたちが生涯にわたって心身共に健やかに生きていくための基礎となる健やかな体を育むため、考え、議論する「特別の教科道徳」授業の組織的・計画的指導、信頼関係を基本とした児童生徒理解と組織的な生徒指導、中学校における部活動等の課外活動に対する支援と環境の整備、教育支援委員会等との連携による個々の子どもの特性に応じた支援の充実などに具体的に取り組んでいく。

▼期待され、信頼される学校づくりの推進

　学校と地域が連携・協働して子どもたちの成長を支える学校づくりを推進するために、村内小・中学校全校に学校運営協議会（コミュニティ・スクール）を導入したが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による学校や地域行事の中止・縮小によって、２年度は十分な活動ができなかった。

　３年度は様々な手段を活用し、保護者や子どもにとって信頼される学校と住民に開かれた学校づくりのため、保護者や地域住民等から幅広い意見を取り入れ、学校と地域のかかわりをより身近にする活動や、教育環境の整備・充実を推進する。

　教員が本来担うべき業務に専念できる環境整備のため、学校における働き方改革の取組を進める。具体策として、学校運営協議会の活動推進、特色ある教育活動に対する支援、中学校における校務支援システムの円滑な運用と小学校への導入に向けた検討、教職員への服務管理指導の徹底と不祥事の未然防止などに取り組んでいく。

(市町村 2021-04-26付)