天塩町　３年度教育行政執行方針　各学校で放課後学習塾　天塩高の高大連携等継続

（市町村 2021-04-23付）

天塩町教委・吉田忠教育長

　【留萌発】天塩町教委の吉田忠教育長は令和３年度教育行政執行方針において、各学校で放課後学習塾を実施するなど、児童生徒一人ひとりの学習状況に応じた学力向上の取組を継続的に進めるとした。天塩高校については、高大連携のほか、授業への講師派遣など魅力ある学校づくりに向けた支援を継続していく。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼教育内容の充実とグローバル化への対応

　３年度も夏季・冬季休業期間には児童生徒の基礎学力・学習意欲の向上対策として学習サポート教室を実施する。各学校において放課後学習塾を実施し、児童生徒一人ひとりの学習状況に応じた学力向上の取組を継続的に進め、主体的・対話的で深い学びのために丁寧にしっかりと対応する。

　ＩＣＴ端末とＡＬＴ（外国語指導助手）の活用によってグローバル教育の充実を図る。今後、徐々に、デジタル教科書が導入されるので活用事例の検討・検証によって効果的な活用を図っていく。

▼いじめ、不登校、自殺予防対策

　各学校で策定されている学校いじめ防止基本方針および不登校対策委員会に基づき、いじめの未然防止いじめや登校しぶりの早期発見・早期対応、子どもたちへのアンケート調査や教育相談を通じて指導体制の充実を図る。

　スクールカウンセラーなど専門家の助力をいただき、一人ひとりの子どもたちに寄り添った支援や相談を継続的・組織的に行い、自己有用感を高めつつ子どもたちの悩みの解決に努める。

▼教職員の資質向上・研修の充実と働き方改革

　町教育研究協議会においては、これまで各教科部会に小・中学校および高校の教職員も所属し実践交流して教師力の向上に努め、小・中・高の連携の成果が着実に積み重ねられてきた。今後も小・中・高の連携を一層深めるとともに、教職員等の資質・能力の向上に努めていく。

　道教委が作成した北海道の学校における働き方改革手引『Ｒｏａｄ』を活用し、見直しの観点や実践例を参考に長時間労働の改善を進めていく。

▼特別支援教育の推進

　一人ひとりの児童生徒の障がいの状態や特性等に応じた指導内容と指導方法の工夫を組織的・計画的に行うべく、小・中学校に配置される教育支援員、特別支援学校、医療福祉関係機関、家庭などとしっかり連携し何を学ぶかという教育の内容を重視しつつ、よりよい状態で教育できるよう指導や支援に努める。

▼児童生徒の体力向上推進

　子どもたちが楽しみながら体力づくりに取り組むことができるよう、天塩小学校のクライミングウォールの活用や、歩くことを含めた運動習慣の定着、学校や家庭、地域が一体となっての運動機会の創出、ふるさと教育支援事業としてスキー授業と水泳授業に地域の方々の特技を生かし支援員として補助に入ってもらうなど、体力と技術の向上に努めていく。

▼高校存続に向けた魅力ある学校への取組支援

　天塩高校に対し３年度も通学対策として通学費助成事業、部活動の活性化を図る部活動遠征費補助、学校振興会補助として各種資格検定助成や進学合宿、学力向上講習、中学生への進学ＰＲ動画の配信などへの活動に対し支援を継続する。

　高大連携のほか、総合的学習・授業への講師派遣といった地域活性化や知見を広める活動、コミュニケーション能力の向上など、経験値を上げる活動を支援する。

(市町村 2021-04-23付)