標津町３年度教育行政執行方針　標津高魅力化を推進　新たに検定受検経費助成

（市町村 2021-05-12付）

標津町教委・山﨑佳教育長

　【釧路発】標津町教委の山﨑佳教育長は令和３年度教育行政執行方針で、標津高校の魅力づくりとして、地元中学校からの進学率向上に向け、インターネットを活用した学習システムの経費を助成し、進学、就職に向けた支援の充実を図るとした。児童生徒の検定受検経費を新たに助成する。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

【幼児教育・子育て支援】

　入園希望者が定数を上回る状態が続いている認定こども園において保育教諭を積極的に採用するため、就職準備金の支給などを継続するほか、奨学金の償還支援制度を創設する。

【学校教育】

▼学力の向上

　引き続き、標津型学習スタイル（課題解決型授業）の確立、定着を図るため、授業改善、校種間連携に取り組む。先進事例の研修等によって教員のミドルリーダーを育成する。

　子どもの読解力の向上に向け、発達段階を考慮した言語活動を推進するとともに、学校における読書活動を一層促すため、学校と図書館との連携を強化していく。

　児童生徒の学力向上と学習意欲を高めるため、３年度から各種検定の受検経費を助成する。

▼体力・運動能力の向上

　地域おこし協力隊による認定こども園での体力づくりやリズム運動などの実践を継続する。

　食生活に関する正しい知

識と望ましい食習慣の定着を図るため、栄養教諭による給食指導、食育授業を推進する。

▼特別支援教育

　子ども一人ひとりのニーズを把握し、適正な指導および必要な支援を行うため、家庭や学校、関係機関の連携に努める。

　支援を必要とする児童生徒の増加や指導体制強化のニーズに応えるため、各校に配置している特別支援教育支援員の増員と研鑚を図る。

▼ＩＣＴの活用等

　児童生徒用の１人１台端末を活用に当たり、ＩＣＴに精通した支援員を配置。機器の設定やトラブルの際の早期対応など、万全なサポート体制を構築する。

　電子メディア依存の課題には、引き続き学校と家庭が連携して対策を進める。

▼校種間の連携

　２年度も感染対策に配慮した上で、園小中一貫教育として教職員が異校種で授業を行うコラボ授業などを行った。３年度においても、園小中に加えて標津高校を含めた校種間の連携を推進する。

▼標津高校の魅力づくり

　３年度の新たな魅力づくりとして、インターネットを活用した学習システムに全生徒が加入し、進学、就職に向けたサポートが受けられるよう、これらにかかる必要経費を助成する。

　中学校との校種間連携や部活動支援などを推進し、地元中学校からの進学率向上を図る。

【生涯学習】

▼生涯学習センター

　ふるさと教育の題材をこども園・小学校・中学校・高校と系統的に学べるよう内容を再構築した上で推進していく。地域の人材活用

に当たっては、学校運営協議会（ＣＳ）にその役割を担っていただく体制を構築する。

▼図書館

　乳児を対象としたブックスタート、幼児期・学童期からは絵本の読み聞かせなど、子どもたちが豊かに育つ読書環境づくりを推進し、読書の習慣化や読書量の増加へとつなげていく。

(市町村 2021-05-12付)