中頓別町 3年度教育行政執行方針 全教職員チームで 新規に学校力総合実践事業(市町村 2021-05-13付)
中頓別町教委・田邊彰宏教育長
【稚内発】中頓別町教委の田邊彰宏教育長は令和3年度教育行政執行方針において、3年度から2年間、学校力に関する総合実践事業を実施するとした。また、さらなる英語教育の充実に向け、夏季休暇を利用し小学校3年生以上の希望者を対象とした1泊2日程度の英語キャンプを実施する。
執行方針はつぎのとおり。
【かしこく】
小学校は令和2年度の4月から新学習指導要領が完全実施され、3年度は中学校で新学習指導要領に基づいた教育活動が開始することから、遅滞のない履行のため、土曜授業を実施するなどして授業時数を確保し、小・中学校への指導と支援を続けていく。
3年度から2年間、学校力に関する総合実践事業を実施する。
管理職のリーダーシップのもと、学校マネジメント、教育課程・指導方法、働き方改革、家庭・地域との連携、学習者用デジタル教科書の実証等について、全教職員が一つのチームとなって、包括的な学校改善を推進するモデルを提示していく。実践の成果を普及・啓発するシステムを構築することによって、小・中学校の学校力向上を図ることを目指す。
英語教育では、新しい取組として、中学校の英語教員による小学校の外国語活動の支援や授業を実施する。児童の学ぶ意欲を高めるとともに、英語教育の小中連携を進めながら、小学校教員に英語指導の模範指導者となることを期待する。
また、夏休みに小学校3年生以上の希望者を対象とした「英語キャンプ」(1泊2日程度)を、そうや自然学校を会場に実施する予定。キャンプや川遊び、登山など自然体験活動の中で英語のみを使う時間を設定して、学校とは異なる環境で英語を身に付けさせたいと考えている。
中学校には、英語教員が現在3人配置されている。3年度からALT1人を常駐させ、英語の授業をはじめ、休み時間などもALTと会話をする機会を設け、より積極的な活用に努めていく。すべての英語の授業でALTが英語教員とTTを実施するとともに、オールイングリッシュ授業に取り組む。
ICTを活用した学習サポートの推進については、2年度に、小・中学校ともにGIGAスクール構想に基づき、児童生徒や教職員に1人1台端末を整備。小学校では運動会や学芸会、参観日、授業研究などをオンラインで保護者に配信した。
日常の授業の様子もオンライン配信を行うことを検討している。3年度は中学校も同様の取組を考えている。
特別支援教育の充実について、特別な教育的支援を必要とする児童生徒に対しては、幼児期から学校卒業までの切れ目のない一貫した指導や支援が必要と考える。
認定こども園では、保護者の願いを聞き取りながら「個別の指導計画」を作成しているが、今後はさらに小学校への引継ぎに生かして、支援がつながっていくように指導していく。
小学校は、現在の人数では2年生と3年生の複式学級になり、3年度も町費負担の教員(時間講師)を配置して、2学年が一緒に授業に参加する時間を減らし、単学年による授業の実施や学校運営の充実を図っていく。
なかとん学習塾については、小学校4年生以上を対象に週2回、町民センターで実施。3年度も学力の向上を目指して、認定こども園長と教育長、ALTによる学校の授業を補充発展させる指導を継続していく。また、「放課後子どもプラン」の子どもたちを対象にした毎週月曜日の教育長による算数教室、隔週火曜日のALTによる英語教室も継続する。
【やさしく】
教員一人ひとりが、多様な道徳的価値について、子どもの心に響き、考え議論する授業を展開している。参観日等で、小・中学校の道徳教育の重点目標を保護者らに説明したり、道徳の授業を地域や家庭に公開したりするなど、道徳教育について理解を深める取組を進める。
【たくましく】
教職員が健康でやりがいをもって教育活動に臨めるよう、学校における働き方改革を推進していく。2年度には、小・中学校に校務支援システムを導入し運用を始めるとともに、留守番電話の設置やメールによる連絡体制の整備を実施。また、ストレスチェックの実施、定時退勤日・部活動休養日・学校閉庁日の設定など、時間外勤務縮減に向けた取組を継続していく。
(市町村 2021-05-13付)
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