栗山町３年度教育行政執行方針　ＩＣＴ活用へ研修充実　電子図書館の導入促進

（市町村 2021-05-17付）

栗山町教委・南條宏教育長

　【岩見沢発】栗山町教委の南條宏教育長は令和３年度教育行政執行方針において、ＩＣＴ活用委員会を核に研修の充実を図るほか、栗山高校女子硬式野球部の設立に向けた環境整備の検討に取り組むとした。コロナ禍で足を運ぶことなく読書が楽しめるよう電子図書館の導入を進める。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

【学校教育】

▼確かな学力の定着を目指した学習指導の充実

　小・中学校の一貫した外国語教育の実施や論理的思考を育むプログラミング教育の導入をはじめ、教職員の指導力向上や指導体制の充実を図る。子どもたちの学力向上に向け、全国学力・学習状況調査や各種学力テストなどのさらなる活用と充実を図る。

▼ＩＣＴ（情報通信）を活用した教育の充実

　ＩＣＴ活用指導能力の向上のため、ＩＣＴ活用委員会を核とした研修の充実を図り、ＩＣＴを有効活用した授業体制の構築に取り組む。

　オンライン授業実施に向けた情報機器の利用規定の検討や、家庭における通信機器整備を支援していく。

▼豊かな人間性と健康なからだの育成

　特別の教科　道徳の充実に努めるとともに、子どもたちの心の成長にとって課題となる学校のいじめ問題や不登校行動を未然に防止するため、教育相談員およびスクールカウンセラーを引き続き配置し、早期発見・対応を図る支援体制を継続する。

▼学校と福祉分野との連携強化

　特別支援教育支援員を継続して配置するとともに、幼児期教育から小学校教育への円滑な接続を図るため、認定子ども園や保育所等と小学校の連携強化を図る。

▼子どもたちの教育環境整備

　保護者の負担軽減策として、就学援助制度に基づく支援や、スキー授業などの各種支援を継続するとともに、子どもたちのスポーツ活動や文化活動など、様々な分野での活躍を支援するため、引き続き子ども夢づくり基金を活用していく。

▼栗山高校を支える活動の推進と高校との連携強化

　生徒確保の取組を積極的に進めるとともに、中・高連携の充実と関係組織と連携した支援の強化を図る。

　魅力づくり委員会からの報告内容を踏まえ、将来像の実現に向けた事業展開によって、栗山高の魅力化に取り組む。

　町民組織と連携し調査・検討を進めている女子硬式野球部設立のため、町民主体による実行委員会組織等の立ち上げや、生徒受け入れにかかる環境整備などの取組を検討する。

【社会教育】

▼図書館機能の充実

　乳幼児期のブックスタートなど家読事業の継続をはじめ、各小・中学校に配置する担当司書を増員し、学校図書館の充実と子どもたちが本にふれる機会の拡大を図る。

　コロナ禍によって注目されている電子図書館の導入を進めるなど、町民に親しまれる憩いの施設として充実を図り、図書館に足を運ばなくても読書が楽しめる環境整備に取り組む。

▼ふるさと教育を担う自然体験活動

　雨煙別小学校コカ・コーラ環境ハウスを拠点に、ハサンベツ里山、夕張川など、ふるさと栗山の自然を活用し、先人たちの素晴らしい足跡などを学ぶ自然体験プログラムを、小・中学校や雨煙別学校と連携を密にし、取り組む。

(市町村 2021-05-17付)