名寄市教育改善プロジェクト委員会 働き方改革など重点に 第3次2年目研究スタート(市町村 2021-05-18付)
鈴木副委員長が代表して委嘱状を受け取った
【旭川発】名寄市教育改善プロジェクト委員会(委員長・堀江充名寄南小学校校長)は、第3次委員会2年目の研究をスタートさせた。道教委指定の学校力向上に関する総合実践事業の取組と関連付けながら、本年度は「働き方改革」「人材育成」「ICT活用」を重点に3つのグループで推進。成果を市内全小・中学校で共有することで、児童生徒一人ひとりの確実な育成を目指す。
市は、平成24年から市教育研究所に第1次委員会を立ち上げ、知・特・体の調和のとれた児童生徒の育成に向けた取組を進めてきた。
これまでの成果と課題を踏まえ、令和2年度からは第3次委員会を開始。道教委指定の学校力向上に関する総合実践事業の取組を具現化するため、「児童生徒に生きる力を育み、夢と希望を拓く名寄市教育の創造~全小・中学校が一体となった学校力向上の取組を通して」を推進テーマに掲げている。
今日的な課題解決に向け、①教育経営の充実に関する研究グループ②教育研究(研修)の充実に関する研究グループ③教育指導の充実に関する研究グループ―の3グループで推進。
本年度、①では「学校における働き方改革の推進」を重点に掲げ、学校規模に応じた改善プロセスの推進など、実感を伴った働き方改革を目指す。
②では、「次代を担う人材の育成」を重点に、スクールリーダー研修会を活用した組織的・計画的な人材の育成を推進。
③では、「ICTの効果的な活用」を重点に、1人1台端末を活用した指導方法の工夫改善やニーズに応じたICT活用研修などに取り組む。
4月下旬、名寄市民文化センターで行われた委嘱状交付式では、市内全小・中学校から校長・教頭・教員など55人が出席。副委員長を務める名寄小学校の鈴木豊校長が、代表して市教委の小野浩一教育長から委嘱状を受け取った。
あいさつに立った小野教育長は「名寄の子どもたちのために市内全小・中学校から先生方が集い、英知を結集し、力を合わせて取り組んでいくことに大きな意義がある」とした上で、多くの成果が上がることを期待。
市教育研究所所長を務める鈴木校長は「確実な成果を上げるためには、明確なゴールと的確なプロセスの共通理解が不可欠。互いに知恵を出し合い、連絡を密にして、市のすべての学校がすべての児童生徒を確実に成長させる気概をもってほしい」と訴えた。
引き続き、全体会を開催。推進テーマや重点、事業内容などについて協議した。
推進計画では、来年1月までに各グループで計画を立てて研究を進めていくことを確認。1月25日の市教育研究集会で研究のまとめを披露するが、グループの研修会等で明らかになった成果はその都度事務局でまとめ、全校に周知することで実践に生かしていく。
このあと、3つの研究グループに分かれてグループ会議を行い、本年度の研究内容や計画、役割分担などを協議した。
(市町村 2021-05-18付)
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