石狩市　浜益区で統合教育施設整備　本年度中に基本構想を　義務教育学校と保育園併設

（市町村 2021-05-18付）

　石狩市は、浜益区において義務教育学校と保育園を併設する統合教育施設の整備を計画している。乳幼児期から義務教育段階まで、地域一体となった教育環境の整備を目指すもの。現段階では、浜益中学校の増築または建て替えによる整備が有力。今後、市民意見などを踏まえ、本年度中に基本構想を策定し、来年度に基本計画の策定に取りかかる。

　石狩市浜益区は児童生徒数の減少が著しく、浜益小学校と浜益中ではへき地複式教育が行われている。浜益中では普通学級数とともに教職員定数が減少し、過疎・小規模校支援加配を申請。生徒数が１４人以下のため、事務職員が配置されていない。

　浜益小の校舎や屋内体育館は建設から４０年以上経過しており、改修の優先度が高い施設に分類されている。洪水氾濫危険区域、津波の浸水想定区域に指定され、指定避難場所は小学校から２㌔㍍離れているため、立地にも課題がある。

　一方、市では、全域でゼロ歳児保育に向けた取組が進んでいる。区内唯一の公立保育所・はまます保育園は、老朽化や設備不足などの課題によってゼロ歳児の受け入れが困難な状況。　

　こうした状況から、市は、浜益区において義務教育学校とゼロ歳児保育に対応できる保育施設を併設する統合教育施設の整備を検討。整備に当たっては、浜益中の増築または敷地内での建て替えが有力となっている。

　今後、施設の具体的な検討や学校運営協議会で地域住民の理解や意見交流を深め、本年度中に基本構想を策定する予定。

　来年度、基本計画の策定に着手する。

(市町村 2021-05-18付)