南幌町3年度教育行政執行方針 中学生留学事業は国内 小学校に校務支援システム(市町村 2021-05-24付)
南幌町教委・小笠原正和教育長
【岩見沢発】南幌町教委の小笠原正和教育長は、令和3年度教育行政執行方針で、中学生国際留学プログラム事業について、新型コロナウイルス感染症の影響によって海外への渡航は難しいと判断し、国内の語学学校で事業を実施していくとした。小学校で新たに校務支援システムを導入し、働き方改革を推進する方針を示した。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼確かな学力を育む教育活動の充実
小・中学校における基礎学力向上プランの見直しを行うとともに、標準学力検査や知能検査の実施によって、課題のある領域を分析し、すべての教員が共通認識を図りながら授業改善や学習指導の充実に向けた取組を推進していく。
望ましい生活習慣と学習習慣の定着を図るため「なんぽろ学力向上メッセージ」として学力向上に向けた保護者への啓発を行っていく。
公設学習塾については、小学4年生から中学3年生までを対象に算数・数学科、小学6年生を対象に英語科を実施し、基礎学力と学習意欲の向上、家庭学習の定着に取り組むとともに、小学校ではプログラミング教育体験、中学校では志望校合格判定を行うなど実施内容の改善を図っていく。
外国語教育については、小学校では外国語指導助手や外部人材非常勤講師を活用し「読む・書く・聞く」を中心に外国語に慣れ親しみ、学習への動機付けを高める取組を進めるとともに、中学校では、外国語指導助手や地域ボランティアを活用しイングリッシュトライアルを実施するなど、コミュニケーション能力の育成に努めていく。
中学生国際留学プログラム事業については、新型コロナウイルス感染症の影響によって海外への渡航は難しいと判断し、国内における語学学校において事業を実施していく。
▼豊かな人間性と健康な体の育成
小・中・高校の児童生徒がいじめ問題を主体的に考える事業として仲間づくり子ども会議を開催し、各学校でも一人ひとりが意識をもつことができる啓発活動に取り組んでいく。
教育活動全体を通して、運動や遊びを推奨するとともに、目標をもって積極的に運動に取り組む意欲を育てるための啓発活動など、児童生徒一人ひとりの体力や運動能力の向上に向けた取組を推進していく。
▼開かれた学校づくりと教育活動の充実
コミュニティ・スクールについては、学校運営協議会が主体となり、学校の自己評価の結果や家庭と地域が連携した望ましい支援の在り方など、保護者や地域の意見を学校運営に反映させていくよう指導に努めていく。
キャリア教育については、外部講師の活用や町内各商店・事業所・企業、地域の協力を得ながら、児童生徒の望ましい勤労観や職業観を育てるため、新型コロナウイルス感染症の収束状況を見極め、総合的な学習活動や職業体験活動等の充実に努めていく。
学校における働き方改革については、教員一人ひとりが勤務時間を意識した働き方を進めることができるよう、小学校においては校務支援システムを新たに導入し、中学校と同様に勤務時間を把握するとともに、学校業務の効率化や業務に専念できる環境の整備に努めていく。
▼教育環境の充実
小学校における少人数学級については、1学年2学級を維持するため、町独自による教員の加配によって、きめ細かな指導を行っていく。
ICT環境の整備については、文部科学省が実施する学びの保障・充実のための学習者用デジタル教科書実証事業に参加し、授業等での本格的な活用に向けた検証を行っていく。
新型コロナウイルス感染症によって、経済的な影響を受けている大学生等の学びの継続を支援するため、大学生等生活支援金給付事業を実施し負担軽減を図っていく。
▼南幌高校への支援
5年3月で閉校となるが、在校生の教育環境を南幌高校振興協議会などと連携し、継続して支援していく。
(市町村 2021-05-24付)
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