浦臼町　３年度教育行政執行方針　小規模校の利点最大化　ＩＣＴ活用した取組推進

（市町村 2021-05-25付）

浦臼町教委・河本浩昭教育長

　【岩見沢発】浦臼町教委の河本浩昭教育長は、令和３年度の教育行政執行方針で、ＩＣＴを活用した取組で小規模校のメリットを最大化し、確かなる力と心優しい人づくりを推進するとした。新型コロナウイルス感染症から児童生徒を守るため、感染予防対策としての衛生教育の強化に努めるとした。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

【学校教育の充実】

▼社会に立ち向かっていける力の育成～確かな学力の定着

　学校運営については、地域の力を活用し、学校と地域が相互にパートナーとして、子どもたちの成長を支え、改善・充実に努め、ＩＣＴを活用した取組などによって、小規模校のメリットを最大化し、確かなる力と心優しい人づくりを推進する。

　教育課程については、「どのように学ぶのか」「何ができるようになるのか」さらには「なぜ学ぶのか」という学習意義をより明確にしながら、よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創るという目標を地域と共有し、各学校におけるカリキュラム・マネジメントの推進に努める。

　学習指導については、令和の日本型学校教育、すべての子どもたちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現を意識しながら、基礎知識・技能の定着に向け、小中連携し統一した授業のスタイルや学習規律、主体的・対話的で深い学びの指導方法の確立を目指す。

　小学校においては、町独自に教諭を配置し、指導の個別化を推進し、学びの支援を続ける。

　電子教科書を導入するなど、質の高いＩＣＴ教育の指導体制の充実、少人数によるきめ細かな指導体制の整備、個に応じた指導の実現に努める。

▼健やかで、人の優しさ痛みの分かる心の育成～豊かな心と健やかな体

　道徳教育については、物事を多面的・多角的に考え、自己の生き方についての考えを深める学習を通して、豊かな心や人間性を育む教育の推進に努める。

　いじめ・不登校については、いじめ防止基本方針の周知徹底を図り、関係者と連携を密にし、スクールカウンセラーの活用を図り、未然防止と適切な実態把握による早期発見に努める。

　新型コロナウイルス感染症を理由とした、いじめや偏見は決して許されないことの指導を継続していく。

　学校保健については、家庭と連携した毎朝の検温やかぜ症状の確認など感染源を絶つこと、十分な睡眠やバランスの取れた食事に心がけるなど抵抗力を高めることの重要性を普及啓発し、児童生徒が新しい学校生活様式を身に付けるよう、指導する。

▼安全・安心な学校～信頼される学校づくり

　子どもの安全確保については、校内対策マニュアルの確認、避難訓練や１日防災学校の実施などの防災教育の推進や事件・事故に対する危険予測、危機回避能力を身に付けさせる防犯教育を進める。

　新型コロナウイルス感染症から児童生徒を守るため、感染予防対策としての衛生教育の強化に努める。

　学習環境の整備については、緊急時の家庭におけるオンライン学習環境を整備し、学びを止めない学校環境を推進していく。

【社会教育の推進】

▼笑顔で生き生き学べる社会の実現～スポーツ・文化の振興

　児童生徒の体力・運動能力の低下や運動習慣の低減が進んでいることから、仮称・子どもたちの体力向上教室を実施する。

(市町村 2021-05-25付)