旭川市教委 いじめ防止等対策委 重大事態 8人で調査 日程等は次回会合で協議(市町村 2021-05-26付)
【旭川発】旭川市教委で21日、令和3年度第1回市いじめ防止等対策委員会が開かれた。ことし3月、市立中学校に通う女子生徒が市内公園において遺体で発見された事案を重大事態と認定したことから、いじめの有無などを調査するもの。事案にかかわるこれまでの経緯や委員会における対応などを確認した。具体的な調査内容や方法、スケジュール等は、2回目以降の会合で協議。今後新たに選任する弁護士などを含めた計8人の委員で調査を進め、関係者への聞き取りなどに当たっていく。
黒蕨真一教育長など市教委職員による事務局員のほか、小児科医の諏訪清隆氏、社会福祉士の宮川新治氏、今回新たに委嘱された公認心理師・臨床心理士の高谷桃子氏、道教育大学教授の平野直己氏の委員4人が出席。
冒頭あいさつで黒蕨教育長は、早期に事態の全容を明らかにし、再発防止を図るため「透明性を担保し、保護者の意向に配慮しながら、適正かつ円滑に調査を実施できるよう最大限の努力していきたい」と述べた。
続いて、事務局が事案にかかわるこれまでの経緯や市教委の対応、重大事態発生時における委員会の対応の流れなどを説明。
委員の構成については、今後新たに弁護士1人を選任するほか、臨時委員としてさらに弁護士1人、臨床心理士1人、精神科医1人を臨時委員として選任し、当該生徒の保護者の意向等を踏まえながら決定する。
関係者への聞き取り調査に当たっては、複数の視点から対象者に働きかけることができるよう、弁護士と臨床心理士がペアになって2組体制をとるほか、複数の女性委員を加える方向性などを申し合わせた。
6月以降に開催予定の次回会合から調査に着手できるよう、委員からは「これまでの学校における調査・指導に関する記録、市教委・外部機関による記録など、当該生徒にかかわらず関係生徒に関する資料を広く集めてほしい」など早急な資料の提供を求める声が上がっていた。
(市町村 2021-05-26付)
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