学校図書室の整備など　幌加内町教委が策定　子ども読書活動推進計画

（市町村 2021-05-28付）

　【旭川発】幌加内町教委は、令和３年度から７年度までを計画期間とする町第１次子ども読書活動推進計画を策定した。０～１８歳の子どもが対象。基本理念「町のすべての子どもがあらゆる機会と場所において自主的に読書活動を行うことができるよう、積極的にその環境整備を図る」のもと、町の家庭・地域・学校等における子どもたちの読書活動を推進する。

　町ではこれまで、子どもたちがあらゆる機会と場所において自主的に読書活動を行うことができるよう、第９次社会教育中期計画（平成２７～令和２年度）に基づき施策を推進。生涯学習センター図書室の機能の拡充、同センターから遠方の北部地域に配本する巡回図書の充実、新生児とその保護者への読み聞かせ体験とともに絵本を手渡すブックスタートなどに取り組んできた。

　今回、子ども読書活動推進計画の策定に当たり、町内小・中学校、高校に在籍する児童生徒、町内在住の未就学児の保護者１２３人を対象に意識調査を実施。成長とともに電子メディアの利用に費やす時間が増加し、読書量が減少している状況が明らかとなった。また、読書量減少に加え、生涯学習センター図書室や学校図書室の利用頻度が低い傾向であることも分かった。

　以上の現状や課題を踏まえ、①家庭・地域における読書活動の推進②学校等における読書活動の推進と読書環境の整備③町生涯学習センター図書室における読書活動の推進と読書環境の整備―３つを柱に、子どもの読書活動推進のための方策を提示。

　うち、②では、学校等における子どもの読書活動の推進と読書環境の整備を生涯学習センター図書室が支援・連携して行い、読書機会の充実を図る。具体的には、団体貸出や巡回図書による学校等への配本、町読書感想文コンクールの実施、学校図書室の整備支援などに取り組んでいく。

(市町村 2021-05-28付)