旭川市立学校施設の耐震化状況　６校で耐震性が不足　建替に向け調査等進む

（市町村 2021-06-01付）

　【旭川発】旭川市教委は、４月１日現在における市立学校施設の耐震化状況をまとめた。小学校５２校、中学校２６校の校舎および体育館において、所定の耐震性が確保されていない施設は、小学校で校舎４棟・体育館５棟、中学校で校舎１棟。建替に向け、本年度に千代田小学校、令和４年度に豊岡小学校、５年度には永山西小学校で着工を予定している。明星中学校は本年度に耐力度調査を実施。日章小学校と雨紛小学校は、今後の存廃の方針をもとに検討していく。

　市立小学校５２校、中学校２６校のうち、昭和５６年６月の新耐震基準施行以前に整備された（＝旧耐震）施設は、小学校校舎で１７棟、体育館２１棟、中学校校舎で３棟、体育館６棟。

　旧耐震施設の耐震診断は２次診断まで全棟で実施済みで、耐震改修済みの施設は、小学校の校舎７棟・体育館１６棟、中学校の校舎１棟・体育館６棟となっている。

　一方、耐震改修未実施の施設において、所定の耐震性が確保されていない施設は、日章小、千代田小、永山西小、豊岡小の校舎および体育館、雨紛小の体育館、明星中の校舎。いずれも現段階では、すべて建替を軸に検討している。

　千代田小の校舎・体育館は前年度に実施設計が終了。ことし９月ころの着工を予定している。

　豊岡小の校舎は、前年度に基本設計、本年度に実施設計を行い、４年９月ころ着工予定。体育館は６年度の着工を目指している。

　永山西小の校舎・体育館は、現在基本設計に取りかかっており、４年度に実施設計、５年９月ころに着工予定。

　明星中の体育館については、本年度に耐力度調査を行い、結果を踏まえて設計に着手する。

　日章小と雨紛小は、市立・中学校適正配置計画において統廃合対象校であるため、存廃の方針をもとに検討していく。

(市町村 2021-06-01付)