芽や兆候　見逃すな　十勝局　「いじめ認知」研修会

（市町村 2021-06-02付）

　【帯広発】十勝教育局は５月２０日、２４日、２６日の３日間、令和３年度「いじめ認知」にかかる研修会を開いた。管内小・中学校の教職員６０人以上が参加。いじめ問題の実態把握および対応状況等調査などについて説明を受け、いじめ認知にかかる演習などを通して組織的な対応方法について理解を深めた。

　各学校におけるいじめの認知への理解を深めるとともに、学校課題を明確にし、いじめへの組織的な対応について今後の見通しをもつことが目的。当初は集合型の研修を予定していたが、十勝管内での新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、３日間とも同じ内容によるオンラインでのリモート開催とした。

　義務教育指導班の佐藤淳一指導主事が説明。はじめに、いじめの認知についていじめ防止に向けた基本的な考えとして、「学校の内外を問わずいじめが行われなくなるようにする」「いじめの問題について児童生徒の理解を深める」「社会全体でいじめの問題を克服することを目標にする」ことを示した。

　いじめの定義や留意すべき事項について確認したあと、事例を検討する演習を実施。演習の中ではいじめの「芽」や「兆候」についてもいじめの一環として認知し、いじめの積極的な認知に努めるよう呼びかけた。

　このあと、いじめ未然防止モデルプログラムなどの冊子を紹介した。

(市町村 2021-06-02付)