北竜町３年度教育行政執行方針　いじめ根絶へ小中連携　児童の家庭学習推進へ

（市町村 2021-06-02付）

北竜町教委・有馬一志教育長

　【岩見沢発】北竜町教委の有馬一志教育長は、令和３年度の教育行政執行方針で、いじめ根絶集会を小・中学校合同で行うなど、小中連携を深めていくとした。また、児童の家庭学習推進期間の設定、教職員の業務改善に取り組むとした。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼次代を担う子どもたちの資質・能力の向上

　中学校で全面実施となる新学習指導要領へのスムーズな移行を継続していく。

　子どもたちの学力向上に向け、全国学力・学習状況調査や各学力テストなどのさらなる活用と分析を図るとともに、教員の指導力向上のため、町教育振興会の充実を図り、学習の質を引き続き高めていく。

　英語教育については、英語指導助手を引き続き配置するとともに、小学校への英語教員の配置や公設英語塾も引き続き開設する。

　９年間で子どもを育てることを理念に、いじめ根絶集会などの行事も小・中合同で行うなど、小中連携を深め、交流や学力等の定着へ向けた教育課程の充実に努めていく。

　ひまわりの里など地域の教育資源等も活用し、ふるさと北竜への愛着や誇りを深める学習も進めていく。

▼学習環境の整備

　学習環境の充実を図るため、老朽化が進む学校施設や設備の計画的な修繕を実施するとともに、子どもたち一人ひとりに合った学習環境の提供や、ＧＩＧＡスクール構想による１人１台の端末機器の活用と機器を使った授業の充実を図っていく。

　学習活動をサポートする学習支援員や特別支援教育支援員の配置を継続し、複式学級の担任の負担の軽減や学習内容を充実させるために町費による臨時教員を雇用する。

　中学校の各学期定期テスト期間を小学校でも家庭学習に力を入れる期間とし、家庭学習を推進していく。

　教職員が子どもたちと向き合う時間の確保に向け、学校における働き方改革を推進するためのアクションプランや町部活動の在り方に関する方針に加え、スクールサポート事業によって、宿題の採点や放課後の教室等の消毒をパート職員で行うなど、教職員の業務改善に取り組んでいく。

　通学路の安全対策として、通学路安全推進会議や見守りサポーターによる安全確保にも引き続き努める。

　小・中学校のトイレの洋式化工事や保護者の負担軽減を図るため、入学祝い金事業や修学旅行費助成金交付事業、給食費無償化および奨学資金制度（コロナ禍による追加資金制度含）なども引き続き実施するとともに、教職員の服務規律についても、学校管理者と密接に連携しながら指導監督を行う。

▼優しい心と強い体を育む教育

　人を思いやる心や感動する心などの豊かな心を育むことができるよう、道徳授業の充実に努めるとともに、夢の教室などを通して体験的な学習や学校図書室や中学校で実施している朝読書などの活動を推進し、豊かな感性や創造性を育んでいく。

　早寝早起き朝ごはん運動など望ましい生活習慣の定着を進め、学校における体育授業の充実や部活動、少年団活動などを通して体力の向上や運動習慣化を推進していく。

(市町村 2021-06-02付)