留寿都村３年度教育行政執行方針　中学生放課後学習支援　家庭でタブレットドリル

（市町村 2021-06-07付）

留寿都村教委・土生敏明教育長

　【小樽発】留寿都村教委の土生敏明教育長は令和３年度教育行政執行方針において、学習プリント配信サービスの活用に加え、新たに家庭学習でも活用可能な問題データベースタブレットドリルを併用するなどして、学力の定着に努めるとした。中学生を対象に、放課後等学習支援事業を実施していく。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼学校教育の推進

▽調和のとれた教育課程の編成・実施

　引き続き、教諭補助員を活用した個に応じた指導に努める。村内外の人材や施設等を活用した体験的な学習や問題解決的な学習の充実に努めながら、子どもが自ら主体的に学習する態度や望ましい学習習慣を身に付けていくための取組を進めていく。

　ＧＩＧＡスクール構想の推進に伴い整備した１人１台の学習者用端末を、学習指導において効果的に活用し学びの充実を図るとともに、これまで進めてきた学習プリント配信サービスの活用に加えて、新たに家庭学習でも活用可能な問題データベースタブレットドリルを併用するなどして、確かな学力のより一層の定着に努める。

　地域や関係機関・団体等と連携し、ふるさと教育や国際理解教育、キャリア教育など、ふるさと留寿都村の自然や産業、文化等に対する理解を深め、思いやりや協働・共生の心を育み、将来への目標やグローバルな視野をもたせる教育活動を推進していく。

　高校においては、国際化に対応できる農業後継者・農業理解者の育成、介護福祉士養成校として地域福祉に貢献できる人材の育成に努めていく。

　北翔大学等との高大連携協定を軸に、農業系大学および短期大学などとも連携して、大学からの講師の派遣や大学施設を利用した学習機会の拡大に努め、生徒の主体的、協働的な学びをさらに進めるなど、農業・福祉教育の充実を図る。

▽健康教育の充実

　引き続き、新型コロナウイルス感染症対策を徹底し、子どもたちの健やかな学びの保障に努めるとともに、学校保健委員会の取組等を通して、子どもたちの望ましい生活習慣も含めた健康面での課題を明らかにしながら、学校・家庭・関係機関等が連携してその改善を図るための取組を推進していく。

▽特別支援教育の充実

　学校・家庭・関係機関等が連携し、子ども一人ひとりの個別の指導計画や個別の支援計画に基づき、子どものもてる力を高め、生活や学習上の困難を改善、克服するための適切な指導に努める。教諭補助員の配置による指導体制の整備・拡充、教材・教具を含めた教育環境の整備、巡回相談やパートナーティーチャーの活用など、教育相談や就学支援等を進めていく。

▽教育環境や教育関係施設の整備

　高校においても１人１台端末を拡充するほか、高校の農場収納庫の解体撤去、実習棟の建設工事を進めていく。

▼就学支援、子育て支援の拡充

　３年度から、当面は中学生を対象に、学習習慣の定着や学習水準の向上などを目的とする放課後等学習支援事業を公民館に設ける学習スペースを会場に実施していく。長期休業中においては、小学校高学年まで対象を拡大して実施していくことも検討していく。

(市町村 2021-06-07付)