神恵内村３年度教育行政執行方針　小中連携など推進　デジタル教科書実証検証

（市町村 2021-06-10付）

神恵内村教委・青塚芳朝教育長

　【小樽発】神恵内村教委の青塚芳朝教育長は令和３年度教育行政執行方針において、小中連携による乗り入れ授業やＩＣＴを活用した研究授業などに取り組んでいくとした。中学校を対象にデジタル教科書の実証事業を検証していく。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼学校教育の推進

　小学校では朝学習、中学校では放課後学習サポートなど補充的な指導に取り組む。

　児童生徒の学ぶ力の育成を図るため、家庭との連携・協力のもと、家庭学習の習慣化を進める。

　特に、中学生を対象にインターネット学習を奨励し、家庭における学習意欲の向上に努めていく。

　義務教育９年間を見通した教育を推進するため、小中連携による乗り入れ授業や、ＩＣＴを活用した研究授業などに取り組んでいく。

　保育所児と児童との交流活動などを通して、保育所との連携を図り、小学校への円滑な接続に努めていく。

　特別支援教育について、村特別支援連絡協議会を中心に、学校や家庭、関係機関が連携した幼児期から効果的な支援体制づくりに取り組む。引き続き児童の適正な就学を支えるため、小学校に特別支援教育支援員を２人配置する。

　道徳教育について、地域の教育的資源を積極的に活用したふるさと教育によって、ふるさとへの誇りと愛着をもつ子どもの育成に努める。

　ネットトラブルの未然防止や状況把握のため、定期的にネットパトロールを継続していく。

　外国語教育について、中学校とも連携し、英語教諭による小学校への乗り入れ授業を推進し、英語力の向上に努める。また、保育所での外国語活動を継続していく。

　学校給食費については、引き続き給食費の半額を助成し、保護者の経済的負担の軽減に努める。

　教育費の助成については、保護者負担の軽減を図り、子育て支援や就学支援、さらには家庭学習支援として、中学校の体育文化行事出場経費をはじめ、児童生徒の修学旅行費および宿泊研修費、教育援助資金、高校生徒の通学および下宿等に要する経費、漢字検定等検定料、大学等の給付型奨学金、インターネット学習支援助成金のそれぞれ一部を引き続き助成する。

　地域に開かれた信頼される学校づくりの推進について、２年度スタートしたコミュニティ・スクール（学校運営協議会）を引き続き展開し、学校の応援団として子どもたちの成長を地域全体で支えていくための取組を進める。

　教育環境の整備について、コロナ禍に対応したオンライン授業による活用を図るとともに、各教科について子どもたちの学びの質を深め、分かりやすい授業づくりのための手立てとして活用し、授業力の向上に努める。

　情報化の進展に主体的に対応できる基礎的な資質・能力として、ＩＣＴを活用した情報活用能力の育成に努めていく。

　中学校を対象としてデジタル教科書の実証事業を実施し、問題点や課題について検証する。

▼社会教育の推進

　子どもたちが家庭で過ごす時間を充実させる目的からオンラインを活用しての新たな事業展開を検討し、社会教育活動の充実に努める。

(市町村 2021-06-10付)