村立学校１人１台端末持ち帰り　学習以外の使用禁止　新篠津村教委が貸与規定

（市町村 2021-06-14付）

　新篠津村教委は、村立学校における児童生徒１人１台端末の持ち帰りに関して、学習者用学校情報機器端末貸与規定をまとめた。緊急時・災害時の臨時休業等を想定し、端末を適切に管理するため作成。他者に使用させることや学習活動以外に使用することを禁止するなどの留意点を記している。

　村教委は前年度、新篠津小学校と新篠津中学校の全学年にタブレット端末を導入した。例年、両校は天候の影響による臨時休業が相次ぐことから、持ち帰りを想定してｉＰａｄを採択。ＬＴＥ通信サービスを契約し、各家庭でも問題なく遠隔授業が受けられる通信環境を整備した。端末導入時から、児童生徒による端末の持ち帰りについて規定作成の準備を進めてきた。

　５月、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、本道に緊急事態宣言が発令。村教委は規定作成の予定を早め、６月１日に各校に向けて発出した。

　規定は、児童生徒の端末持ち帰りに関して、災害時・緊急時の臨時休業等を想定して定めたもの。端末を適切に管理することを目的としている。

　貸与期間は、貸与が決定した日から新篠津中の卒業認定日前の３ヵ月以内で校長が定める日とした。

　端末の管理は両校長が行う。管理台帳を用意し、少なくとも学期ごとに貸与物品の所在を確認。状況に変更が生じた際は台帳に記載する。

　また、利用者に向けた端末使用に伴う留意点を明記。貸与物品を他者に使用させることや、学習活動以外に使用すること、校長の許可なくソフト等をインストールすることなどを禁じた。

　村教委は、両校の児童生徒が日常的に端末を持ち帰り、学習目的で活用することを許可している。各家庭で端末を使用するため、通信量の増加や、端末の長時間使用に伴う健康面への懸念などを今後の課題に挙げた。

(市町村 2021-06-14付)