リードエンジニア発掘・育成事業　ＩＴリテラシーを向上　高校生等対象に札幌市

（札幌市 2021-05-24付）

　札幌市は、みらいＩＴ人材育成事業の一環で、本年度から高校生等およびリードエンジニア発掘・育成事業を実施する。高校生等のＩＴリテラシーの向上、プログラミング技術を学ぶ機会を創出。関連団体と連携しながら、次世代を担うリードエンジニアの発掘・育成のための効果的なプログラムを開発する。

　札幌市は令和元年度、Ｓｏｃｉｅｔｙ５・０の実現、みらいの社会を創造できる高度ＩＴ人材の育成を目指して、北海道大学、（株）ニトリホールディングスとみらいＩＴ人材育成のため連携協定を締結。小中高生のＩＴ人材育成を中心とした取組を展開し、大学における高度データサイエンス教育等へつなげることを目指している。

　みらいＩＴ人材育成事業では、高校のＩＴ部に地元ＩＴ企業からメンターを派遣し、プログラミング技術による課題解決・アイデアの具体化を支援。

　これら支援の効果を上げるため、全国的に有名な高校のＩＴ部との交流会や成果発表の機会を創出してきた。

　また、高校生を対象に、アプリやゲーム開発等をハンズオンで体験するセミナーを開催。このほか、小中学生がゲームやものづくりなど興味のあるテーマでテクノロジーを体験すると同時に、参加した親世代もＩＴの知識を身に付ける意義を学ぶことができる大規模イベントを開催してきた。

　本年度から実施するリードエンジニア発掘・育成事業では、高校生等のＩＴリテラシーを向上させるほか、プログラミング技術を学ぶ機会を創出。また、市内在住または通学・通勤する大学生・大学院生・エンジニア等を対象に、将来のデジタル化やデジタル・トランスフォーメーションを推進・けん引できる人材の市内定着を促すための活動として、才能のある人材を発掘し、育てていく仕組みを構築する。

　実施期間は１年間。プロジェクトサポーターとなるＩＴ産業関連コミュニティなど、関連団体との連携体制を構築しながら、次世代を担うリードエンジニアの発掘・育成のための効果的なプログラム開発を行う。

(札幌市 2021-05-24付)