札幌雪学習プロジェクト　小学教諭授業実践など　札幌市　公募型企画競争を告示

（札幌市 2021-05-24付）

　札幌市は、２０日付で令和３年度札幌雪学習プロジェクト運営業務について公募型企画競争を告示した。実施に当たり、市教委職員や小学校教諭などからなるプロジェクトチームを設置。学習パッケージの検討や研究授業の実践などを展開し、市内小学生の雪や冬の暮らしに対する意識を浸透させる。

　札幌雪学習プロジェクトでは、市内の小学生を対象に雪を楽しんだり、克服したりする活動を通して、冬の暮らしに関心をもち、除雪などに対する意識を浸透させることを目指している。

　札幌雪学習の全市的な展開を目標に、札幌市雪対策室が事務局となり、市教委職員、小学校教諭、各区土木センター職員からなるプロジェクトチームを設置。検討会を実施し、既存プログラムの評価や学習パッケージの検討のほか、研究授業の実践、ニュースレター『雪学習Ｎｅｗｓ』の発行などを行っている。

　プロジェクト検討会議の開催は３回を予定。プロジェクトメンバーのメーリングリスト等の連絡体制の構築、会議資料の作成、会場確保、会議開催の準備・あと片付け、会議結果の取りまとめを行うとともに、今後の活動内容について提案する。

　プロジェクトチームは年３回、研究授業を実施。学習指導案や学習教材に使用するデータ提供等の支援などを進める。

　研究授業の支援に当たり、プロジェクトチームが作成した学習指導案や学習教材について、他の小学校教諭も共通に使用できるように修正・編集し、学習教材（ツール）としてセット化した学習パッケージを作成。学習パッケージは、ホームページで公開する。

　年６回の発行を予定しているニュースレター『雪学習Ｎｅｗｓ』は、市内の全小学校教諭を対象に、札幌の冬についての話題や知識などの情報を提供。プロジェクトチームによって執筆された原稿の取りまとめ、雪に関する内容の執筆、イラスト作成やデザイン・レイアウトを構成する。

　このほか、小学６年生の社会科「わたしたちの生活と政治」の雪を題材にしたオリジナル単元テストを作成するため、プロジェクトにおける議論を踏まえ、委員等が作成した原稿を取りまとめる。また、小学４年生の社会科「雪とくらす」のＧＩＧＡスクール向けコンテンツとして動画を作成するため、提供する動画の加工・編集を行う予定。

(札幌市 2021-05-24付)