札幌市内図書館２年度貸出冊数　４８１万３９６０冊　コロナ休業で５３・３万冊減

（札幌市 2021-08-03付）

過去５年間の貸出冊数の推移（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市中央図書館は、令和２年度の市内図書館、地区センター図書館等における電子書籍を含む図書の貸出冊数をまとめた。貸出冊数の総計は４８１万３９６０冊。前年度と比較して５３万３０８５冊減と新型コロナウイルス感染症に伴う臨時休業などの影響によって大きく減少した。中央図書館では電子書籍の貸し出しなど、今後も市民のニーズに沿った効果的な利用促進を検討していく。

　札幌市は平成１８年度、市内の図書館・地区センター図書館等の開館時間を拡大。休館日を減らし、夜間時間帯に開放することで利用促進を図っている。

　また、市内中心部の図書サービス向上を図ることを目的に、地下鉄大通駅南北線コンコースに中央図書館大通カウンターを開設。１９年からはインターネット予約を開始するなど利便性の向上に努めている。

　２４年には、２３年度から１０年間を見通した第２次市図書館ビジョンを策定し、電子書籍への対応を推進。３０年度には、市民交流プラザに図書・情報館を開館した。

　市内図書館の貸出冊数をみると、２８年度６４０万３０９１冊、２９年度５９５万３８０７冊、３０年度６１０万１２５８冊と推移。令和元年度は、新型コロナウイルス感染症の影響によって５３４万７０４５冊と大きく減少。２年度も３月および４月中旬から５月下旬の臨時休館の影響などによって大幅に減少した。

　２年度の施設ごとの貸出冊数のうち、中央図書館は９５万８８０７冊と前年度に比べ１１万９２５冊減。９つの地区図書館では、１７３万４４４５冊と９万９１３９冊減少した。

　一方、図書・情報館では、４万５５８６冊で９８２１冊増加した。

　中央図書館では、今後も電子書籍の貸し出しなど、市民のニーズに沿った効果的な利用促進方法を検討していくとしている。

(札幌市 2021-08-03付)