札幌市立高校間連携プログラム　北海道農業の魅力体感　生徒３８人が農家訪問

（札幌市 2021-08-03付）

命を育てる仕事の大切さなどについて学んだ

　札幌市立高校学校間連携プログラム「アニマドーレ農家バスツアー」が７月中旬、２日間の日程で行われた。市立高校の生徒３８人が参加し、石狩市、新篠津村、長沼町の農家を訪問。農場経営や作物の栽培に関する講話などを通して、農業の魅力や農作物を育てる仕事の大切さを学んだ。

　アニマドーレは、北海道の農と食にふれることで、「農の新たな伝え手を育成する」「高校生のキャリア探究を行う」ことを目的としたプロジェクト。様々な分野のプロフェッショナルと大学生スタッフが企画・運営している。

　平成２８年度からは、市立札幌開成中等教育学校と市立札幌大通高校の教育課程に組み込まれており、参加した生徒は、修了すると単位が修得できる。

　３０年度からは、取組の周知とアニマドーレの普及・拡大を図るため、市立高校全校に募集を広げた。

　バスツアーは、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、７月中旬の２日間に分けて実施。

　初日は、石狩市のはるきちオーガニックファームと新篠津村の新篠津つちから農場、大塚ファームを回った。２日目は、長沼町の佐賀井農園と仲野農園、栗山町の井澤農園を会場に実施した。

　初日のツアーには、市立札幌旭丘高校、市立札幌藻岩高校、市立札幌大通高、市立札幌開成中等教育から１６人が参加した。はるきちオーガニックファームでは、代表の小林卓也さんが講話。石狩市内で行われる音楽フェスティバルで出た生ごみで堆肥をつくり、その堆肥を用いて育てた野菜を翌年のフェスティバルの来場者に提供する取組などを紹介した。

　参加者は、ツアーを通して、農業の奥深さや農作物を育てる仕事の大切さについて学んでいた。

(札幌市 2021-08-03付)