休日部活動の段階的地域移行事業　２７日までモデル校募集　札幌市教委　中学校等対象

（札幌市 2021-08-04付）

　札幌市教委は、休日の部活動の段階的な地域移行に向けたモデル事業「地域運動部活動推進事業」を９月から開始する。市立中学校・中等教育学校前期課程のうち、最大で５つの部活動を対象に実施する。９月から令和４年２月までの間、委託事業者による指導員を土・日・祝日における部活動に派遣し、部活動の地域移行について研究する。現在、モデル校を募集しており、２７日まで受け付けている。

　文部科学省は、５年度から休日の学校部活動を地域主体による地域部活動へと段階的に移行することを検討している。事業は、専門的な指導を行う人材の確保や部活動の運営管理等を民間事業者に委託する実践研究を進めるもの。

　市における休日部活動の段階的な地域移行や合理的で効率的な部活動の在り方について検討を進めることで、生徒にとって望ましい持続可能な部活動と学校の働き方改革の実現を目指す。

　市教委は本年度、市立中学校・中等教育学校前期課程のうち、最大５つの運動部活動を対象に、委託業者による専門指導員の派遣を計画。モデル事業に当たっては、①対象部活動による休日部活動運営に関する実践研究②部活動在り方検討委員会―の大きく２点に取り組む。

　①では、モデル校において、土・日・祝日の運営・指導を委託事業者の運営管理責任者と専門指導員が担当。指導方針や生徒の目標等に一貫性をもたせるため、平日の部活動との連携を図る。運営については、市立学校にかかる部活動方針を踏まえて実施する。

　②では、部活動の実態、市における部活動の推進にかかわるこれまでの取組や、実践研究の成果等をもとに、今後の部活動の在り方を検討する。委員会は、モデル校の管理職や委託事業者等で構成し、本年度中に３回程度の開催を予定している。

　市教委では、２７日までモデル校を募集。部員数が１部活動当たり最大３０人程度で実施要項に沿った活動ができることを条件としている。

(札幌市 2021-08-04付)