札幌市立高ポータル　校長に聞く　独自の教育課程等紹介　動画第４弾　札幌新川高

（札幌市 2021-09-08付）

　札幌市立高校ポータルサイトで、動画シリーズ「校長先生に聞きました」の第４弾を公開している。今回は、市立札幌新川高校の熊谷修司校長が新型コロナウイルス感染症に伴い、臨時休校時から継続しているメッセージの投稿や新川高独自の教育課程「フロンティアエリア制」などを紹介している。

　熊谷校長は、昨年４月に着任。臨時休校で登校できない生徒の不安をやわらげるメッセージを投稿する「校長室から」を開始した。多いときには朝・昼・晩の３回のメッセージで、生徒たちを励まし続けた。

　「メッセージを投稿する上で、“勉強しなさい”と〝頑張りましょう”という言葉は使わないようにした。生徒の不安な気持ちを考慮して、安心できるような文章構成にした」と振り返っている。

　学校生活が通常時に戻った際には、メッセージを投稿しない時期もあったが、教職員や生徒、保護者から、続けてほしいという意見が多く挙がった。現在は投稿を再開し、日々の学校生活などについてつづっている。

　独自の取組では、段階的なエリア（類型）に分かれて、各エリア独自のエリア科目（学校設定科目）を学習するフロンティアエリア制について紹介。２年生は、国語読解や実用英語などを学ぶ「社会探究」、数学課題研究などの「科学探究」の２つエリアを選択。３年生からは、「情報文化」「社会総合」「健康科学」「理数総合」の４つエリアで、自身の学びを深めることができる。

「今後はエリア制の選択科目をさらに増やしていき、生徒の興味・関心を高めていけるようにしたい」と語っているほか、大学や近隣小・中学校との連携事業などについても紹介している。

　最後に、生徒に対し「もっと自分の可能性を信じてほしい。自分で限界をつくらずに、向上してほしい」と期待を寄せている。

(札幌市 2021-09-08付)