円山動物園　サウンディング調査　既存施設の活用望む声　魅力向上へ　使用料減免も

（札幌市 2021-09-08付）

　札幌市円山動物園は、園の魅力と来園者等の利便性向上に関するサウンディング型市場調査の実施結果をまとめた。動物園の魅力向上、来園者等の利便性向上を目的に、施設で想定する機能や規模などを調査。行政に求めることについては、既存の建物の活用を望む声や使用料の減免を希望する声などが挙がった。

　同園では、来園者の利便性・満足度の向上や、隣接する円山球場、円山陸上競技場等のスポーツ施設利用者、近隣住民の利用も想定した施設の設置を検討。動物園のさらなる魅力向上へ、園内施設の整備・運営に関する条件等を収集するサウンディング型市場調査を実施した。

　調査結果をみると、３事業者から３つの提案があった。

　施設の規模については、既存の建物の活用を前提に施設規模を生かすことや、対象用地以外の園内施設の利用に関する提案があった。

　行政に求めることとして、既存の建物の活用を望む声や使用料の減免を希望する声のほか、「他事業と併せて事業を行いたい」との提案があった。

　収益について、来園者が減少する冬の集客の具体的な対策の提案や収益施設の周辺環境についての提案、意見・要望、対象施設周辺の樹木の取り扱いに関する質問などが寄せられた。

　今後は、提案内容や意見・要望等を参考に１０月下旬にも事業に関する公募を開始する。早ければ令和４年度の供用開始を想定しており、隣接する球場や陸上競技場利用者の利活用も想定した施設とする考え。

(札幌市 2021-09-08付)