飼育員の仕事を体験　円山動物園で児童２９人

（札幌市 2021-09-07付）

チンパンジーの献立を考えた

　札幌市円山動物園は、８月上旬の３日間、市内の小学４～６年生を対象に夏の子どもの１日飼育係を実施した。３日間合わせて２９人が参加。職員による講義や様々な体験活動を通して、動物園の役割や飼育員・獣医の仕事内容などについて理解を深めた。

　子どもの１日飼育係は、同園の環境教育の一環。昭和４４年から実施している。ことしは、３日間合計で市内の児童２９人が参加した。

　児童は午前中、動物園の役割と飼育員の仕事について講義を受講。また、飼育員と共に動物たちのエサの準備や獣舎の清掃などを行った。

　午後は、獣医師による動物病院ガイドや、飼料庫でチンパンジーの献立を考えたり、エサを与えるときに使用するフィーダー（給餌器）について学んだ。

　参加した子どもたちは、熱心に職員の話に耳を傾け、終始真剣な表情で取り組んでいた。

　同園では「将来、飼育員や獣医になる夢をもっている児童もいたので、今回の体験が今後のさらなる学びにつながってほしい」と期待している。

(札幌市 2021-09-07付)