札幌旭丘高　数理ＤＳ科で目標　情報活用力など育成　理数中心に幅広い教養を

（札幌市 2021-09-15付）

　札幌市教委は１３日の教育委員会会議で、市立高校および市立中等教育学校後期課程教育課程編成基準の一部改正案を提出した。市立札幌旭丘高校が令和４年度から数理データサイエンス科を新設することに伴い、編成基準に同学科にかかる目標を設定。データサイエンス分野の学習を通じ、理数を中心とする幅広い教養と情報活用能力を身に付けた人材の育成を掲げた。

　教育課程編成基準は、各高校等が学習指導要領の趣旨に沿って適切に教育課程を編成できるよう、地方教育行政の組織および運営に関する法律の第２１条および第３３条に基づき設置者の教育委員会が制定するもの。

　市教委では、市立高校等において専門教育を主とする学科および普通科専門コースそれぞれで目標を設定している。

　今回新たに設定する数理データサイエンス科の目標は、専門教育を主とする学校の目標に追加。「データの活用に関する知識や技能をもとに、科学的に考察し、表現する能力を養うことによって、理数分野を中心とした幅広い教養と情報活用能力を身に付けた人材を育成する」にまとめた。

　目標の設定に当たっては、同学科の設置にかかわってことし６月１４日の教育委員会会議で審議。データの分析活用といったデータサイエンス分野の学習と、理数を中心とする幅広い分野の学習をかけ合わせて数理的思考力と情報活用能力を育成するという同学科の内容を踏まえ、目標として整理した。

(札幌市 2021-09-15付)