道教大附属札幌中　ロケット教室　どこまで飛ばせるかな　札幌校の佐藤准教授指導

（札幌市 2021-11-12付）

オリジナルのロケットを空に飛ばし、高度や飛距離を競った

　道教育大学附属札幌中学校（萬谷隆一校長）で６日、モデルロケットＳＴＥＭ／ＳＴＥＡＭ教室が開かれた。有志の２年生１２人が参加。道教育大学札幌校生活創造教育専攻技術教育学研究室の佐藤正直准教授による指導のもと、高度や飛距離を出す方法を考えて作製したオリジナルロケットを空に放った。

　道教育大札幌校、附属札幌中、附属札幌小学校の教職員が本年度から共同で研究している「モデルロケットを活用したＳＴＥＭ／ＳＴＥＡＭ教育に関するカリキュラム開発」の一環として、初めて開催したもの。

　ロケットを教材として使用する授業・活動を展開することで、子どもたちの創造性や学習に対する意欲向上を目指した。

　午前中は、佐藤准教授によるロケットの発射を観察。飛んでいる際の動きや風の流れを、どのように考慮するかなどを考えた。

　つぎに、４グループに分かれてオリジナルロケットを作製。先端を重くしたり、２段に重ねるなど、個性的なデザインのロケットを完成させた。

　打ち上げは２回実施。１回目からの改善点や風向き、角度をグループで協議した。「もう少し上に向けたい」などと話し合いながら、グループ同士で高度や飛距離を競った。

　このあと、各グループが自分たちのロケットの工夫した点や改善点を紹介したほか、道教育大の石川智浩准教授、渡辺理文准教授による講演も行われた。

　佐藤准教授は「プログラミングによる自動発射なども取り入れ、早い段階からの先端的な教育につなげていきたい」と話し、来年以降も継続していく考え。

(札幌市 2021-11-12付)