札幌青葉中特支　ＳＤＧｓの取組　人の役に立つ喜び実感　水性ペンを幼稚園に寄贈

（札幌市 2021-11-15付）

マジックペンを丁寧に梱包

　札幌市立青葉中学校（小林直人校長）の特別支援学級は、作業学習の一環でＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）を取り入れた学習を展開している。１０月には、リサイクルした水性顔料マジックペンを市立はまなす幼稚園（坂田恵子園長）に寄贈。マジックペンは園児の様々な遊びに活用されている。同校は活動を通して生徒たちに今後の働くことの意識づくりにつながるよう期待している。

　これまで同校は、給食室から出るダンボールの資源回収やペットボトル・プラスチック製品のリサイクル、古紙の資源回収など、ＳＤＧｓの観点で様々な学習活動を行ってきた。

　今回は、活動の一環として、学習活動で使用せずに廃棄する予定だった水性顔料マジックペンのリサイクルに挑戦。ペンの色は不ぞろいで、使いかけのものも多く、まだ使えるものが多くあったことから、同校の活動に賛同したはまなす幼にマジックペンを寄贈した。

　作業学習の中で生徒たちは、使えるものと使えないものを分別し、ダンボールに梱包。１０月に梱包したマジックペンを郵送した。

　寄贈を受け、坂田園長は「いただいたマジックは子どもたちの遊びに欠かせない道具の一つとなっている。時代に則した取組に参加させていただき、大変ありがたい」と話していた。

　特別支援学級を担当する因幡拓哉教諭は「生徒たちには、このＳＤＧｓ活動を通して、単なるリサイクル活動ではなく、社会に参加し貢献することにつながるということを学んで、自分たちの活動が人の役に立っている、ということを実感することでやりがいや喜び、達成感を感じるとともに、今後の働くことの意識づくりにつなげてほしい」と話していた。

　同校は今後も、画用紙などをリサイクル用紙として活用するなど、引き続きＳＤＧｓ活動を推進していく。

(札幌市 2021-11-15付)