札幌市西野小で学校ＤＥカルチャー　オルガンの魅力体感　演奏家来校　児童と合奏

（札幌市 2021-11-16付）

パイプオルガンの多彩な音色が響き渡った

　札幌市内の小学校に文化芸術を届ける札幌コンサートホールＫｉｔａｒａの「学校ＤＥカルチャー」が９日、札幌市立西野小学校（山根英機校長）で開かれた。オルガニストの吉村怜子さんが来校し、オルガンアウトリーチコンサートを開催。パイプオルガンのつくりや音が出る仕組みを説明したほか、児童たちのリコーダーとの合奏などを通して、パイプオルガンの魅力を伝えた。

　札幌コンサートホールは、平成２４年度から、教育普及事業の一環で、専属オルガニストが市内の小学校等へ赴き、オルガンの魅力を紹介する「オルガンアウトリーチコンサート」を実施している。

　２８年度からは、市市民文化局を通じ、アウトリーチコンサートの実施希望校を募集。今回の西野小でのコンサートは、専属オルガニストの来日前だったことから、市内で活躍するオルガニスト・吉村さんの演奏、講話、児童との共演によるプログラムを展開した。

　この日、吉村さんは、Ｋｉｔａｒａから運んできた小さなパイプオルガンで「音楽の父」と呼ばれるドイツの音楽家・バッハやイタリアの作曲家ストラーチェの曲などを演奏。児童たちは、パイプオルガンの多彩な音色に聴き入っていた。

　また、写真を示しながらパイプオルガンについて紹介。スイスの“ツバメの巣オルガン”やアメリカの“コックピットオルガン”など、様々な種類があることや、楽器のつくりや音が出る仕組みなどを解説した。

　最後に、吉村さんが奏でるパイプオルガンと児童たちのリコーダーで合奏。児童たちは、これまでの音楽の授業で学習してきた「ラバーズコンチェルト」を披露した。

(札幌市 2021-11-16付)